弔問を終えて車に乗る米倉涼子

　１７日に虚血性心疾患のため７６歳で亡くなった俳優・西田敏行さんの遺体が安置されている東京都内の自宅に１９日、女優米倉涼子（４９）、浅田美代子（６８）らが弔問に訪れた。 　米倉は、西田さんとテレビ朝日系主演ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズで共演し、数々の名シーンを披露。この日は、大きな白い百合などで飾られたかごのほか、米倉との最後の共演作で西田さんの遺作となった映画「劇場版ドクターＸ　ＦＩＮＡＬ」のＴシャツを持参して西田さんと”無言の再会”をした。弔問を終えて自宅から出た際、取材陣からの声掛けには無言を貫き、足早に迎えの車に乗り込んだ。 　この日は同ドラマに出演した勝村政信（６１）、鈴木浩介（４９）も弔問に訪れて遺体と対面。西田さんは、今月８日に同映画の完成披露報告会見に出席して元気な姿を見せたばかりで、米倉と同様に勝村と鈴木もショックを隠しきれない様子でコメントを控えた。 　また、松竹映画「釣りバカ日誌」シリーズで西田さん演じるハマちゃんの妻役を長年演じて親交が深かった浅田は取材陣から「西田さんにどんな言葉をかけましたか」と問われたが、「ありがとう」とだけコメント。憔悴（しょうすい）した顔で、「今はちょっと…。ごめんなさい」と語って自宅を後にした。 　自宅には俳優梅沢富美男（７３）らからの花が届いたほか、家の前で手を合わせる近隣住民もおり、誰からも愛された名優の人柄をうかがわせた。