米国防長官、中国に接近するカンボジアを訪問 懸念など伝達へ
[シンガポール 4日 ロイター] - オースティン米国防長官は4日、カンボジア入りした。同国の主要な海軍基地で中国の存在感が高まっていることを受けた。 カンボジアはタイ湾沿いの要衝に位置するリアム海軍基地を中国が開発することを許可。米国は南シナ海近くに中国の新たな拠点ができると懸念している。 中国が先月、2隻の軍艦をカンボジアなどに派遣したことも米国の懸念を強めている。 オースティン氏は4日のXへの投稿でプノンペンに到着したことを明らかにした。 米国防当局者は匿名を条件に、カンボジアのフン・マネット首相は米陸軍士官学校(ウエストポイント)で学んでおり、前任者で父親のフン・セン氏よりも米国との連携を重視するとの楽観論が米政府内にあると述べた。 今回のカンボジア訪問は重要な成果を目的としたものではなく、米国の利益についての考えなどを率直に伝えるという。