『SMILE-UP.』『TOBE』が過激化するファンに言及…背景にある”過去の行き過ぎトラブル”
『Snow Man』目黒蓮の出演イベントで、一部ファンの暴走が物議を醸している。 2月4日、第45回ヨコハマ映画祭の表彰式が神奈川・関内ホールで行われたが、最優秀新人賞を獲得した目黒をひと目見ようと、カメラを構えて待ち構えるファンの一部が歩道を占領。《迷惑で危なかった》と危険性を報告するX(旧ツイッター)ユーザーの投稿が拡散された。さらに後日、別のルール違反に関してもSNSに投稿があったと『週刊女性PRIME』が報じている。 【この笑顔がたまらない】すごい…!イベント終了後、笑顔で会場を後にする目黒蓮 「目黒宛にファンから送られた豪華なフラワースタンドの画像が物議を醸したのです。『SMILE-UP.』の『FAMILY CLUB』公式サイトでは、『贈り物について』の欄で、『お手紙以外の贈り物(祝い花・ぬいぐるみ電報などを含む)につきましては、金額やサイズの大小に関わらず、受け取りをお断りさせていただいております』との注意書きが掲載されています。 今回の件を知ったファンが事務所に問い合わせたところ、やはり祝い花は禁止と回答したようです。それだけではなく、サイトには、ファンの『抱きつき』や『追跡を繰り返す』といった迷惑行為についてもしっかり明記されています。ということは、頻繁にこのような迷惑行為が繰り返されていたということなのでしょう」(老舗芸能事務所幹部) 実は、この2日前には『TOBE』の代表取締役・滝沢秀明氏が自身のX(旧ツイッター)を更新。一部ファンに、所属アーティストが撮影などで使用したスタジオやロケ地への迷惑行為の自粛を呼びかけている。そして、 《このような出来事が続くと私達に撮影協力して頂ける場所がどんどん無くなってしまい、皆様が応援して下さっているはずのアーティストの活動に悪影響が出てしまう事が予想されます。皆様のご理解・ご協力の程宜しくお願い致します》 と訴えている。事務所からファンへの苦言が立て続けにあったことで、 「旧ジャニーズ事務所のスタッフはファンにすごく気を配っていました。しかし、ジャニーズ事務所を解体した結果、ファンをしっかりまとめていたスタッフがいなくなってしまった。その結果として、暴走するファンが増えてきているのかもしれません」(元ジャニ担スポーツ記者) などとする見方もあるようだ。ただ、ジャニーズ時代にも過激なファンが少なからずいた。頻発していたタレントと一部ファンとのトラブル。その一部を紹介する。 ◆ファンにブチギレて殴打やエスカレーターで蹴りも…… 時は’90年代。すでにデビューして人気を博していたあるメンバーの中学卒業式には、多くのファンだけでなくマスコミも詰めかけていた。卒業式を終えて学校から出てきた彼にファンは一目散に走りより、躊躇なく触りまくった。もちろん、事務所関係者もその場におり、声をかけて静止を試みるもファンの勢いは増すばかり。 「なすがままにされていたメンバーでしたが、ついに堪忍袋の尾が切れたのか、突然ファンを殴打したのです。でも、殴られた女の子も全く怯まない。歓喜の悲鳴を上げながら、それでも彼に群がっていました」 ’00年代には、東京・渋谷にあるNHK周辺でもトラブルが頻発していた。NHKにはジャニーズタレントの冠番組があり、専用の稽古場まであったことはファンの間で広く知られていた。グループのメンバーなどは送迎車でやってくるのだが、ジュニアはJR渋谷駅から徒歩でやってくる。 「その時間が毎週決まっているため渋谷駅近くで多くのファンが待ち構えていました。彼らが駅から歩き始めると、その後ろを大名行列のように付いて歩くファンの子たちの長い列ができていました。 それは収録終わりも同じで、ジュニア狙いの子たちはまた大名行列を作って彼らの後を追うのですが、一部が渋谷駅ホームにまで流れ込んで電車を止める騒ぎが起きたこともあります。送迎車狙いの子たちは車や原チャリを使って連携して追っかけをしており、探偵顔負けでしたね」(NHK関係者) 羽田空港内でも同様のトラブルは何度も起きていた。’10年代のこと、ある有名グループの到着を待ち、ロビーには数十名のファンが待ち構えていた。一眼レフを手にするファンもいれば、大きなプレゼントや花束を手にするファンもいる。 夜10時ごろ、他の乗客よりも早くゲートから出てきた彼らを目撃したファンは、一切音を立てずに彼らの元に走っていく。彼らの周りにはマンツーマンでスタッフが付いていたが、その間を縫って突進。彼らに手を伸ばし服を引っ張ったり、顔に触ろうと試みているのだ。 「グループの殿(しんがり・最後尾を担当する人物)を務めていたメンバーは上りエスカレーター前に立ちはだかり、ファンを押し返していました。といっても数があまりに多いので、しまいには足で蹴っていましたね。非常に危険な行為ですが、蹴られたファンは『触ってもらえた!』と叫んで大喜びしていました。あまりに異様な光景に周りの乗客は呆然とするしかありませんでした」(居合わせた客) 今では考えられないことばかりだが、彼女たちはあくまで暴走した一部のファンであって、大半のファンはきちんと事務所の方針に従いルールを守っている。 「暴走するファンはいつの時代もいますが、その数が増えているのではないかという懸念は確かにあります。旧ジャニーズ事務所は4月から『STARTO ENTERTAINMENT』になりますが、ファンへの対応がきめ細やかとは言えません。非常にドライな印象です。ファンと事務所の距離が開いてしまうことが一番良くないのですが……」(アイドル誌ライター) 改めて、きちんとしたルールづくりをした方が賢明だろう。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://twitter.com/FRIDAY_twit
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