“神戸のお嬢さま”パンダ「タンタン」の追悼式 ファンら100人が別れを惜しむ 会場では職員からのメッセージやムービー上映も
10日午後、神戸市にある王子動物園で今年3月に死んだメスのジャイアントパンダ・タンタンの追悼式が行われています。
タンタンは24年前に日本へ…震災で落ち込んだ神戸の街に活気もたらす
愛らしいその姿から「神戸のお嬢さま」と呼ばれたタンタン。タンタンがやって来たのは、2000年のこと。阪神・淡路大震災で被災した子どもたちの心を癒してあげたいとオスのコウコウとペアで中国から貸し出されました。
公開初日には盛大にイベントが開かれ、愛くるしい姿を一目見ようと大勢の人が詰めかけ、震災で落ち込んだ神戸の街に活気をもたらしてくれました。2008年に待望の赤ちゃんが誕生。しかし、赤ちゃんは生後4日目に死んでしまいます。 さらに2年後には一緒に暮らしていたオスのコウコウも急死。タンタンはひとりぼっちになってしまいます。 2020年、中国への返還が決定しましたが、新型コロナの感染拡大で延期に。翌年には心臓疾患が判明。中国に帰ることなくおととし3月からは一般公開を中止して治療に専念していました。
28歳で死ぬ…人間だと100歳近い年齢
タンタンは息を引き取ります。28歳、人間でいうと100歳近い年齢でした。 そして、10日午後2時から神戸市立王子動物園でタンタンの追悼式が始まり、会場には抽選で当たった約100人のタンタンファンや関係者らが訪れています。 追悼式では、王子動物園にタンタンがやってきてからの映像の上映や職員らからタンタンへメッセージが贈られます。