「素晴らしいプレー」「ほぼ端役」 久保建英のセビージャ戦でのプレーに現地メディアの評価は二分…「以前より正確さや魅力に欠ける」との指摘も
現地時間11月26日に行なわれたラ・リーガ第14節で、レアル・ソシエダはセビージャを2-1で下した。 【動画】久保は84分までプレー! ソシエダ対セビージャ戦ハイライトをチェック! 開始3分に角度のない位置からアンデル・バレネチェアが放ったFKをセーブしようとした相手GKマルコ・ドミトロビッチが自ゴールに押し込んでしまうという形のオウンゴールで先制したホームのソシエダは、22分にはウマル・サディクの素晴らしいミドルで加点。60分にユセフ・エン・ネシリのヘッド弾で1点を返され、その後も幾度か危険な場面を迎えたもののリードを守り切った。 久保建英は代表ウィーク明けの一戦でもスタメン入りし、右サイドから幾度もドリブルで仕掛けた他、チャンスメイク、複数の惜しいフィニッシュも披露。セルヒオ・ラモスとの対峙で警告に繋がるファウルを誘発するなど、幾つか見せ場は創ってみせた。現地メディアの評価では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で、満点のサディクに次ぐチーム2番目タイの「2」をこの日本人選手に与えている。 同採点とした『AS』紙だが、個別評価では「相変わらず不安定さが見られ、ラストパスやシュートにおいて、最後の数メートルで正確さに欠けていた」と厳しく指摘しており、途中出場で精彩を欠いた前節に続き、それ以前のような効果的なプレーが見られなかったことを強調した。 続いて、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、久保の84分間のプレーを「電撃的」と表現しながらも、寸評では「スピード感があったが、パスやシュートの精度を欠いた。彼はほぼ全てのプレーを上手くやったが、最後の仕上げで失敗した。ブライス・メンデスやハマリ・トラオレとの連係は良く、サディクに好パスを通し、さらに中央にドリブルで突き進んで相手の守備を破ったが、自身が迎えた3つの得点機では決められなかった」と、こちらもネガティブな面が幾つか挙げられている。
日刊紙『El Pais』は、「ソシエダは、ミケル・メリーノやマルティン・スビメンディがボールに触れるたび、相手を圧倒した。久保はほぼ端役であり、試合はピッチの反対側(左サイド)で展開された。この試合では、ラ・レアルの優位性を確かめるために、久保の存在は必要なかった」と綴り、背番号14が目立たなかったことを示した。 バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は、10点満点の採点でチーム2番目タイの「7」を久保に付与し、「素晴らしいプレーで、彼は相手を次々と抜いていった。セビージャがハーフタイムに久保のマーカーを交代する必要性に迫られたほど、彼のプレーは相手に大きな影響を与えていた。多くのプレーと仕掛けを見せたが、今回ゴールはなかった」と、そのプレーをポジティブに総括している。 ただ別の記事では、彼が以前ほどの輝きを放っていないことを指摘し、「日本人選手はこれまでに比べて少しばかり魅力が欠けている」と綴るも、その一方で「プレッシャーを受けながらのプレーや、戦略に対する柔軟性、そしてボールを持った際の忍耐力は、久保を不可欠な要素にしている」と、依然としてその存在の重要性が高いことも強調した。 最後にサッカー専門サイト『El Desmarque』は、「以前の試合ほどプレーに正確さがなかったが、守備面でもチームのために奮闘し、幾つか素晴らしい個人プレーを披露。遠めからのシュートはクロスバーを越え、GKドミトロビッチとの1対1ではブロックに遭い、さらに試合終了7分前にも得点機も逃した。しかし、ラモスへのイエローカードを誘発した」と賛辞まじりの寸評を綴り、こちらも採点は「7」としている。 構成●THE DIGEST編集部
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