教員の「定額働かせ放題」改善は?ほぼ休憩無しで“10時間勤務”小学校の先生に1日密着【news23】
小藤田先生 「算数苦手な子が高得点取るとうれしい」 体育館に来た小藤田先生。学校の戸締りも、先生同士で手分けして放課後に行います。 結局、勤務が終了したのは午後5時。ほとんど休憩することなく10時間働きました。 小藤田先生 「どんなにいい授業を作っていても、子どもとの関係性ができてないと子どもには何も伝わらない」 「僕は子どもたちとコミュニケーション取りたいので、基本的に(テストの)丸付けとか、給食の時間はしないようにしている。休み時間も削れない。僕の中では子どもたちとの信頼関係は遊びが一番、関係性が作れると思っていて、とにかく子どもたちと全力で休み時間、体を動かして遊ぶ」 勤務時間を管理する校長先生も悩みを口にします。 伊藤校長 「子どもが帰った後って1時間ぐらいしかないんですよ、(所定の)勤務時間で考えると。その中で、毎日5時間6時間の授業の準備をするのは、なかなか難しい」 小藤田先生 「先生たちがより働きやすくなって、より子どもたちと関係性も作れて、授業の準備もできる、そんな教育の世界になっていってくれたら嬉しい」 ■教員の病気休職 要因の上位は「業務内容」に関連 上村彩子キャスター: タブレットの導入が進んで、授業の準備の負担が少し軽くなったとは聞いたことがあるのですが、とても8時間で収まる業務量ではなさそうです。 喜入友浩キャスター: 業務の負担は大きいようで、文科省が発表したデータですが、先生の精神疾患による病気休職の要因をみてみると「児童・生徒に対する指導に関すること」や「事務的な業務に関すること」など、「業務内容」が上位を占めているんです。 上村キャスター: 授業の準備を含め、先生の忙しさは多岐にわたりますからね。 喜入キャスター: まさに「働き方」が問われている先生たちの給与をめぐって来週、大きな動きがありそうなんです。 そもそも、公立学校の先生の給与は残業代を支払わない代わりに給料の月額4%を上乗せすると半世紀前の法律で定められています。