【かけがえのない命】浪費癖の私が「犬飼おうかな」と言ったら友人が「マジギレ」。実際のところ、ペットを飼うにはどれだけの「経済力」が必要なのでしょうか。
ペットのお世話には、さまざまな費用がかかります。食事代や光熱費といった月々の費用に加えて、万が一の病気やケガにも備えておかなければなりません。また、平均寿命も知っておく必要があります。さらに、ペットを飼うとなれば、経済力だけでなく、世話のための時間や労力、愛情も必要です。 この記事では、犬にかかる年間費用の目安について解説します。
1年間で犬にかかる費用は約36万円
アニコム損害保険株式会社では、自社のペット保険契約者へのアンケートを基に、1年間のペットにかけた年間支出費用を発表しています。2022年の結果によると、犬にかけた費用は約36万円という結果でした。項目別の費用を見ると最も多かったのは「ケガや病気の治療費」の約6万7000円でした。 以降、「フード・おやつ」の約6万6000円、「シャンプー・カット・トリミング料」の約4万7000円、「ペット保険料」の約4万5000円、「ワクチン・健康診断等の予防費」の約3万4000円、光熱費(飼育に伴う追加分)の約1万9000円と続きます。 こちらのアンケートはペット保険契約者を対象としたもので、あくまでも仮定ですが、家族として犬を迎えた場合には、毎月3万円程度の出費が発生するといえるでしょう。
犬種ごとの費用の差にも注目
1年間にかかる費用は犬種によっても、若干異なってきます。例えば、前述の2022年の結果によると、最も合計が高かったのはトイ・プードルでは約37万円で、約27万円だったチワワとは10万円もの差があります。差が生じた主な理由として挙げられるのは、「カット・トリミング料」の違いです。 定期的なカットが必要となるトイ・プードルでは、「カット・トリミング料」は約7万3000円と高額ですが、チワワの場合は約3万3000円で済みます。加えて、チワワは超小型犬で食事量も少ないことから、「フード・おやつ代」も約3万8000円と全体平均を大きく下回っています。
犬の平均寿命は約14.6歳
一般社団法人 ペットフード協会の「令和5年 全国犬猫飼育実態調査」によると、犬全体の平均寿命は14.62歳でした。超小型犬では15.07歳、小型犬では14.29歳、中型・大型犬では13.86歳と、体格によって若干の差がありますが、おおむね14~15歳前後です。これだけの長い期間、安定してお金を用意できるか、時間と労力もかけて面倒を見られるかなどを、じっくり検討しましょう。