旧ジャニーズが年越しカウントダウンライブ開催の噂…紅白に出場するより莫大な収益が狙い?(城下尊之/芸能ジャーナリスト)
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】 大みそか、実家に戻って自分の両親、妻子と共に夜を過ごし、テレビには「NHK紅白歌合戦」が流れていて、年越しそばをすする……、なんてことはもう20年以上も前のことだったろうか。 【写真】橋本環奈、福田雄一監督から「元気」と評されるも、やはり「クマ」深し 家族だんらんなんて言葉は、もはや“死語”になりつつあるように思える。 紅白の出場歌手が発表されて10日以上になろうとしているが、その顔ぶれを見ても「年の暮れなんだ」という実感がなかなか湧いてこない。 今年のメンバーだと、紅組は石川さゆり、高橋真梨子らベテラン勢に、MISIA、椎名林檎くらいまでは“なるほど”とも思うが、もっと若手となると、僕の年ではかなりキビシイ感がある。 白組は郷ひろみ、福山雅治が古株ということだから困ったもの。少し前までみんな僕より年上ばかりだったような気がする。特に白組は初出場が7組(紅組は3)もいるという“異常事態”ではないか。 というのも、この白組については、旧ジャニーズ(STARTO ENTERTAINMENT)所属タレントが出場しない。旧ジャニーズのタレントについては、性加害問題を受けて昨年の紅白も出場はなかった。 もっとも、NHK側としてはぜひ出場してほしいグループが多い。昨年は出られなかったのだから、3、4組くらいに声をかければ「大喜びで出てくるだろう」と高をくくっていたように思える。 しかし、旧ジャニーズにしてみれば、「King & Prince」「Snow Man」ら大人気タレントを紅白に出場させるメリットは少ない。 実は、今年の大みそかは昨年できなかったカウントダウンコンサートが開催されるという噂がくすぶっている(実際、東京ドームの12月31日のスケジュールは空いている)。この年越しライブ、例年なら12月放送のFNS歌謡祭の中でサプライズ発表されてきた。あくまで噂だが、発表されればチケットの争奪戦は必至。配信番組でそれぞれのグループを動画で流せば、大きな商売になる。声をかければホイホイ出てくるだろうと考えたNHKに対し、旧ジャニーズの不出場はクールに考えた結果だろう。 だいたい今どきの若い人は、仮に自分の好きなアーティストが紅白に出場しても、その出番の時刻を事前に知って、その時だけチャンネルを合わせる。配信系のドラマやスポーツ番組が優先で、それもひとりで鑑賞するのが当たり前だ。 古き良き時代のコタツにミカンで紅白を見る……なんて光景は消えてしまった。旧ジャニーズにも見限られた紅白は時代遅れといっていい。 (城下尊之/芸能ジャーナリスト)