「アルバイト」と「パート」の違いは年齢?よく分からないのですが、どこが違うのでしょうか?
求人情報などで仕事を探していると「アルバイト」や「パート」と記載されているのを見かけることがあるでしょう。アルバイトとパートにはどのような違いがあるのか、よく分からないという方も多いかもしれません。 「年齢で呼び方が変わるのか?」「待遇にも違いはあるのか?」と疑問に思われている方のために、アルバイトとパートの違いについて確認しておきましょう。 ▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある? 本記事では、アルバイトとパートの法律上の違いやイメージの違い、2020年に施行された「パートタイム・有期雇用労働法」などを詳しくご紹介します。
「アルバイト」と「パート」に法律上の違いはあるのか?
結論からいうと「アルバイト」と「パート」に法律上の違いはなく、どちらも「パートタイム労働者」に該当します。 厚生労働省は、パートタイム労働者について「1週間の所定労働時間が同じ会社で働く正規型労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」と定義しています。この条件に該当していれば、呼び方は違っても「パートタイム労働者」として扱われることになると考えてよいでしょう。 どちらも「パートタイム・有期雇用労働法」で守られており「アルバイトだから」「パートだから」という理由で給与や有給休暇取得の条件などに差が出ることはないと考えられます。
「アルバイト」と「パート」のイメージの違いとは?
「アルバイト」と「パート」に、イメージの違いを感じている人は多いでしょう。 一般的には「アルバイトは学生など若い人の働き方、パートは主婦(主夫)の働き方」というイメージが強いかもしれません。 また、アルバイトは「短期間のみ」「深夜や早朝の時間帯のみ」といったスポット的な働き方が多く、パートは「1日の労働時間は短く、長期的に働く人が多い」とイメージしている人もいらっしゃるでしょう。 実際は正社員とほとんど変わらない仕事をアルバイトやパートに任せることもあるようで、必ずしもイメージ通りというわけではありません。
「アルバイト」「パート」と「正社員」との不合理な待遇差は禁止されている
アルバイトやパートとして働くにあたって、正社員との待遇の差に悩まされることもあるかもしれません。 2020年に「パートタイム・有期雇用労働法」が施行され、同じ企業内におけるパートタイム労働者や有期雇用労働者と正社員との間に、不合理な待遇差を設けることが禁止されました。政府広報オンラインによると、待遇差が禁止される項目には、給与や各種手当・福利厚生・教育訓練などが挙げられます。 さらに、パートタイム労働者や有期雇用労働者は、正社員との待遇差について、その内容や理由を事業主に説明を求めることができるようになりました。また、理不尽な待遇差により事業主との間でトラブルが発生した場合には、行政による紛争解決援助制度を利用できるようになったのも特徴です。 このことにより、雇用形態に関係なく待遇に納得して働くことができる可能性が高くなったといえるでしょう。