台湾人画家の作品、獺祭の蔵元が収蔵 李登輝元総統と安倍元首相が天国で囲碁
(東京中央社)李登輝(りとうき)元総統と安倍晋三元首相が天国で共に囲碁を打つ姿を台湾人の芸術家、邱貴さんが描いた絵画が20日、日本酒「獺祭(だっさい)」の蔵元、旭酒造に収蔵された。同社の桜井博志会長は、作品を通じて国境を超えた友情や平和を感じ取ってほしいと期待を寄せた。 同日、山口県岩国市の同社社屋で除幕式が開かれ、邱さんや桜井さん、謝長廷(しゃちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)、安倍氏の妻の昭恵さんが出席した。 絵画では背景に台湾最高峰の玉山と富士山が、李氏と安倍氏の傍らに獺祭と台湾の高山茶が描かれた。台日の友好を象徴しているという。謝氏は、李氏と安倍氏は台日の友好関係に多大な貢献をしたと言及。両氏が対面時に何を語ったかは絵で表現し難いが、何を飲んでいるかはとても具体的ではっきりと描かれていると語った。 桜井氏は、絵画は同社内に飾ると紹介。どうすればより多くの人に見に来てもらえるか考えている最中だとした。情報筋によれば、絵画をラベルにした記念の酒も計画される予定だという。 邱さんはこれまでにも安倍氏を題材にした絵画を制作。昨年12月には安倍晋三・昭恵夫妻を描いた油絵が謝氏から昭恵さんに手渡された。 (楊明珠/編集:田中宏樹)