兵庫県警察本部＝神戸市中央区

　愛媛県の民家から現金などを盗んだとして「匿名・流動型犯罪（匿流）グループ」の一員とされる男らが逮捕された事件で、兵庫、愛媛県警の合同捜査本部は１７日、窃盗や建造物侵入などの疑いで大阪市の中古車販売業の男（２９）を逮捕した。同本部は「道具屋」として関与し、事件で使用する車を用意したとみている。 【イメージ】女性キャンパーを狙った犯行か？　深夜にテントのファスナー開けられる 　逮捕容疑は、複数の男らと共謀し昨年９月３０日と１０月１日、愛媛県今治市の男性（４６）宅と隣接する農業用倉庫から、現金約３８００万円と貴金属など３１点を盗んだ疑い。調べに「車は知り合いに貸した。全く身に覚えがない」と容疑を否認している。 　同本部によると、事件では何者かの指示で実行役の男４人が民家に侵入し、盗んだ現金などは指示役が示した場所にある車に積み込んでいた。同本部は中古車販売業の男がこの回収用の車を提供していたとみている。 　また、同本部は１７日、回収用車両の移動などに使われたＥＴＣ（自動料金収受システム）カードを不正に発行したとして、詐欺の疑いで栃木県鹿沼市の男（２１）も逮捕した。この匿流グループによる窃盗事件では、すでに実行役の男ら６人が逮捕された。