【プレビュー】揺れる徳島と前節の8ゴールで浮上の予感漂う千葉が激突| Jリーグ
13:00 ロアッソ熊本 vs V・ファーレン長崎(J2) 熊本は山口を逆転で下し、今季初の連勝を達成。J2最年少得点記録を更新した第7節の初ゴールに続き、途中出場のFW神代慶人が2本のPKをしっかりと決めて勝点3獲得の立役者となった。昨季の長崎戦は2戦2敗に終わったが、驚異の活躍を続ける16歳とともに3連勝をつかめるか。 対する長崎は山形を下して3位に浮上。チームの好調をけん引しているのが直近5戦4発のMFマテウス・ジェズスだ。前節は先制ゴールに加え、力強いボール奪取からFWフアンマ・デルガドの追加点をお膳立て。首位の背中が見えてきた中で迎える3連戦最終戦も背番号6に大きな期待がかかる。 14:00 モンテディオ山形 vs 鹿児島ユナイテッドFC(J2) 山形は長崎に0-2で敗れ、第2節以来の連勝とはならず。とはいえシュート数では相手を上回るなど内容面は悪くなく、切り替えて今節に臨みたいところだ。期待がかかるのはMFイサカゼイン。直近2試合は途中出場が続いているが、スピードに乗った仕掛けでチームの突破口を開けるか。 鹿児島は甲府に敗れて4試合勝利なし。連続無得点も4試合に伸び、もどかしい時期が続いている。2ポイント差で先行する山形との今節は、ここまで全試合に先発してきたMF田中渉が契約の関係で出場不可。トップ下に誰を起用するのか大島康明監督の選択が焦点となりそうだ。 14:00 栃木SC vs レノファ山口FC(J2) 栃木はクラブワーストとなる8失点で千葉に大敗。中3日で試合がすぐにやってくることをプラスにとらえ、切り替えてホームゲームに臨みたい。注目はFW矢野貴章。不在だった千葉戦は前線からのプレスがハマらなかっただけに、そのスイッチを入れる役割として期待がかかる。 山口はホームで熊本に敗戦。DF平瀬大の3戦連続ゴールで先制したものの、終盤に2本のPKを与えて逆転負けを喫した。スコアこそ異なるが、こちらも悔しい前節からのバウンスバックを果たしたい一戦。難関となっている栃木でのアウェイ戦でJ2通算100勝を達成できるか。 14:00 ザスパ群馬 vs 水戸ホーリーホック(J2) 19位の群馬は連勝を狙った前節、大分に0-2で敗戦。ホームでの連敗は『4』に伸びてしまった。水戸戦は栃木を含めた3クラブで争う“北関東ダービー”の今季初戦。4戦全勝で“完全制覇”を達成した昨季に続く勝利をつかみ取り、サポーターの溜飲を下げたいところだ。 対する水戸は3試合連続のドロー。7試合勝ちなしとなり、群馬と1ポイント差の18位に低迷している。開幕節以来に先制点を奪うなど、前節の秋田戦で手にした収穫は決して少なくない。内容を今度こそ結果につなげられるか、今節からのダービー2連戦でまさに真価が問われる。 14:00 横浜FC vs いわきFC(J2) 横浜FCは開幕から無敗を続けていた首位・岡山に3-1で完勝。4位に順位を上げ、勝点2差の8位・いわきをホームに迎える。前節はDF福森晃斗がセットプレーから全3得点をアシストする圧巻の活躍。“反則級”ともいえる左足の正確なキックは今節も相手の脅威となるはずだ。 対するいわきも藤枝を3得点で撃破。前々節の敗戦を引きずることなく会心の完封勝利を収めた。注目は2点目をアシストし、さらには加入後初得点で試合を決めたMF西川潤。22歳のレフティーは桐光学園高の先輩・福森に負けない存在感を放ち、チームを第4節以来の連勝に導けるか。 14:00 ヴァンフォーレ甲府 vs 清水エスパルス(J2) 甲府はアウェイで鹿児島を下し4試合ぶりの勝利。5位に順位を上げ、勝点2差で先行する清水との一戦に臨む。昨季4月の対戦では1-0で勝利。敵将のゼ・リカルド監督(当時)に引導を渡す形となった。あれから1年、待望の今季ホーム初勝利を“富士山ダービー”でつかめるか。 2位・清水は前節終盤に追いつかれドロー。首位浮上の好機を逸して後続との勝点差が縮まった。昨季1分1敗に終わった相手にリベンジを果たしたい今節、注目は古巣対戦のMF中村亮太朗。前節はトップ下でも輝きを放っており、3試合ぶりの白星に向けチームをけん引したい。 14:00 藤枝MYFC vs ベガルタ仙台(J2) 藤枝はアウェイ2連戦にいずれも0-3で敗戦。前節のいわき戦では消極的なプレー選択も見られただけに、“勇気”を取り戻すことがカギとなりそうだ。3試合ぶりにホームで戦う今節はFW矢村健に注目。後半ATに決勝ゴールを挙げた昨季の対戦に続き、勝点3への使者となれるか。 逆転負けを喫した仙台は開幕からの無敗がストップ。これまで盤石だった守備にほころびが生じ、クロス対応に課題を残した。キーマンは今季の2得点を敵地で挙げているFW中山仁斗。自らのゴールでチームに勝利を呼び込み、次節に控える山形との“みちのくダービー”へ弾みをつけたい。 14:00 大分トリニータ vs ブラウブリッツ秋田(J2) 大分は群馬を下して9位に浮上。3位との勝点差はわずかに『3』で、今節の結果次第ではジャンプアップの可能性も十分だ。キーマンは期限付き移籍から復帰した今季、守護神の座をつかんだGK濵田太郎。ホームでの連続無失点試合を『4』に伸ばし、チームを連勝に導けるか。 対する11位・秋田の前節はホームでドロー。試合の入り方に課題を残したが、今季3点目をマークしたFW佐藤大樹の決定力は心強い。大分戦ではJ3時代も含めて2分4敗といまだ勝利なし。得意のセットプレーから相手の堅守をこじ開け、相性の悪さを払拭したい。 15:00 愛媛FC vs ファジアーノ岡山(J2) 愛媛は今季初の連勝で6位に浮上。後半に2得点を奪う鮮やかな逆転勝利で、ここまで無敗だった仙台に土をつけた。大きく自信をつけてホームに帰還する今節も貫くのはチャレンジャーとしての姿勢。全員がハードワークする“ノンストップ・フットボール”を体現し、首位撃破を狙う。 対する岡山はセットプレー3発に沈み今季初黒星。首位こそ守ったものの、後続との勝点差が詰まった状況で3連戦の最終戦を迎えることになった。悲願の昇格へ向け連敗は避けたい中、期待がかかるのは出場停止明けのDF柳貴博。攻守に違いを見せ、右サイドで起点となりたい。