新しい捕鯨母船「関鯨丸」出漁式 下関に帰港は12月中旬
日テレNEWS NNN
今年3月に完成した新しい捕鯨母船「関鯨丸」が、初めての漁を行うため、山口県下関市から出港しました。 捕鯨母船「関鯨丸」は、東京の捕鯨会社・共同船舶が下関市の旭洋造船で建造を進めていたものです。市内で開かれた初出漁式では、近くの名池保育園の園児が踊りや歌を披露しました。 名池保育園の園児「大きなクジラ捕まえてきてね。けがをしないで」 「関鯨丸」は下関を出港後、東京を経由して東北沖から北海道沖でキャッチャーボート1隻と共にクジラを捕獲します。 今シーズンの捕獲枠は、ニタリクジラとイワシクジラ合わせて212頭ですが、今後、新たにナガスクジラも捕獲の対象となる見通しです。ナガスクジラは、シロナガスクジラに次ぐ大型のクジラで、関鯨丸は、70トン級のナガスクジラも引き揚げられるよう設計されています。 共同船舶 所英樹社長「期待感はとても大きい。ナガスクジラを捕ることを前提としてつくった船なので、ナガスクジラを捕らせていただかないと、この船で利益を出すことはできませんし、ナガスクジラを捕れるであろうところまできました。まだ頭数の発表がないので、なるべく多くのナガスクジラが捕れることを期待しています」 関鯨丸 野島茂船長「操縦性能がすごく向上している。操船はすごくやりやすい。小回りが結構きく。クジラを我々も見て追いかけるので、操縦性能が良い方が見失わない。小回りがきくとやりやすい」 関鯨丸が母港である下関に戻ってくるのは、今年12月中旬の予定です。