「県立アリーナ」完成祝う、メインは中四国最大級の最大1万人収容…こけら落とし公演はサザン
高松市サンポートの香川県立アリーナで主要施設の工事が完了し29日、 竣工(しゅんこう)式が行われた。計画や建設に関わった関係者約30人が完成を祝った。今後は周辺設備の整備や道路のプロムナード(遊歩道)化を進め、来年2月24日のオープンを迎える。 【写真】最大1万人を収容できるメインアリーナ(高松市で)
同アリーナは白い屋根のなだらかな曲線が特徴で、メインアリーナ(3385平方メートル)とサブアリーナ(1770平方メートル)、武道施設(1008平方メートル)がつながった構造。2022年4月に着工し、約2年半で完成した。備品整備を含む建設費は約214億円。
メインアリーナは中四国最大級の最大1万人を収容できる。5024ある固定席は、それぞれ淡い色合いの緑、水色、オレンジ色など瀬戸内を感じさせる5色で彩られている。
式はメインアリーナ北側の瀬戸内海を望む交流エリアで開かれた。池田豊人知事は「壮大でユニークな姿が、四国、日本の目印になると期待している。大きなイベントで盛り上がり、日常的には散策が楽しめる施設として、多くの県民に長く愛され、親しまれることを願っている」と式辞を述べた。
大西秀人・高松市長は「曲線の美しいフォルムは穏やかな瀬戸内海や街並みと調和し、新たなランドマークになると感じる。今後は県と協力しながら、このエリアから県域全体のにぎわい、発展につなげていきたい」と述べた。
設計を担当した建築家ユニット「SANAA(サナア)」の 妹島(せじま)和世さん、西沢 立衛(りゅうえ)さんも出席。「皆さんに愛されて、使ってみたい、くつろいでみたいと思ってもらえることを祈っている」とそろって話した。
式後、屋外に移動して、建物の南東側にある施設名看板の除幕式が行われ、池田知事や妹島さんらが「あなぶきアリーナ香川」の看板をお披露目した。
県立アリーナは2月24日に開館し、3月1、2日のこけら落とし公演では人気バンド「サザンオールスターズ」のコンサートが開かれる。
読売新聞