父・小林薫”達男”の鬼怒川での知られざる恋に小池栄子”万里江”も困惑<コタツがない家>
小池栄子主演の水曜ドラマ「コタツがない家」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系/Huluにて配信)の第5話「鬼怒川の晴れ女」が11月8日に放送された。本作は、小池演じる会社社長兼カリスマウェディングプランナーの深堀万里江が、夫・息子・父親というダメ男を養う“笑って泣けるネオ・ホームコメディー”。父・達男(小林薫)との同居に夫・悠作(吉岡秀隆)だけでなく息子・順基(作間龍斗)もストレスを抱え始めた様子。家を出る出ないで揉めている時に、達男の知られざる恋が発覚した。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】スナック「晴れ女」のママとハーレーに乗って颯爽と立ち去る達男(小林薫) ■ダメ男たちのせいで万里江は家でも大黒柱にならざるを得ない状況に 主人公・万里江は、”彼女に頼めば離婚しない”と称される伝説のウェディングプランナー。多忙な中、取材を受けたりもしていて、業界での注目度も高く引っ張りだこ。仕事を生き甲斐にしているが、家族に負い目を感じてもいる。というのも、夫・悠作は廃業寸前の売れない漫画家(ペンネームはフカボリ遊策)で、いつも家の中でゲームをしたり、グダグダ過ごしているだけ。 廃業寸前の売れない漫画家の夫・深堀悠作を演じるのは吉岡秀隆。また、アイドルを夢見るもオーディションに脱落し進路に迷う息子・深堀順基役に、民放ゴールデン・プライム帯連続ドラマ初出演となる作間龍斗(HiHi Jets)が配役。そして、熟年離婚で一人になり万里江に引き取られる父親・山神達男を小林薫が演じる。 さらに、悠作と一緒に再び一発当てたいという野望を持つ編集者・土門幸平を北村一輝、万里江の部下であり良き相談相手だが自身の結婚には悩むウエディングプランナー・八塚志織をホラン千秋、万里江の母で達男と熟年離婚し楽しい独身を謳歌する貝田清美を高橋惠子が演じている。 また、万里江に憧れ結婚式を万里江に依頼すると決めていた新婦・酒井ひかる役に富田望生、万里江の会社「フェリシュラン」で働くウエディングプランナー・師島澄彦役にオクラホマ・河野真也、同じく「フェリシュラン」で働くアシスタント・首藤凛奈役に石川萌香が配役。 そして、順基と同じ私立高校に通うクラスメート・原木田れいら役に平澤宏々路、志織と同棲する徳丸康彦役に中川大輔、「フェリシュラン」の近くでキッチンカー「ブロンソン」を営み万里江の心の拠り所となる主婦・霞田和恵役に、ドラマ初出演の野々村友紀子が抜てきされている。 ■いつまで続くのか分からない達男との同居に悠作も順基もストレスが増えるばかり 達男が深堀家に来て同居を始めてしばらく経つが、一人暮らしを始める様子が全く感じられない。達男に700万円の貯金があることが分かったことで、悠作の”早く出ていってほしい”という気持ちが加速している。 達男になついている順基でさえ、「いつまでじいちゃんと同じ部屋で寝なきゃなんねえの?」と万里江に不満を漏らすようになってきた。「いびきうるせえし、夜中トイレに行くし、朝は異様に早いし」と”ギブアップ”宣言。 悠作は「庭にテント張ってもらってそこで生活してもらうっていうのは?」と提案し出す始末。 万里江は順基に「これまで散々おいしいご飯作ってもらってたのに」と、食事を作ってくれる達男への感謝を促すが、「毎回ドヤ顔で料理出されて、『おいしい』って言わなきゃなんないの結構苦痛だよ」と達男への不満が止まらない。 ■父・達男の知られざる一面が明らかに 悠作は達男に単身で住める賃貸物件の情報を渡し、追い出しにかかる。「引越し資金が貯まったらすぐ引越しするって話でしたよね? まぁ、実際はいつでも引越せるお金があったわけですけど」という挑発的な物言いをされて、達男は「そんなに早く追い出したいか!」と反発するが、「順基もお義父さんと寝るのはもう限界だと言ってるんです!」と”自分だけじゃない”とアピール。 万里江は「毎日小言を言われるのが嫌なんだって」と、それだけ直してもらえればと譲歩案を出すが、悠作は飼い猫も達男が来てから異常行動が目立つようになったと、猫まで引き合いに出してしまう。 出て行かざるを得ない状況になる中、後日、万里江にある女性から電話があった。 ■たまたま入ったスナックのママと半年間も同棲生活を その女性は、鬼怒川の「晴れ女」というスナックのママで、達男が深堀家に来るまで半年間、一緒に暮らしていたという。思わず万里江は「えぇ!」と立ち上がってしまうほど驚いた。 帰宅後、万里江に問い詰められ、これまでの経緯を全て明かした達男。小田原で詐欺被害に遭い、人生どうでもよくなり、一緒に詐欺被害に遭った宮島の墓が鬼怒川にあったので最後に手を合わせて死ぬつもりだった。墓参りの後、酒が飲みたくなり、たまたま入った店がスナック「晴れ女」だった。遅くまで飲んで、泊まるところがなくなり、「うちに来なさい」と言われ、「一晩だけ世話になることになった」と。 相手も帰れと言わず、自分も出て行かなかった。それで気づけば半年が経っていた。達男は「俺は真剣だった」と熱く語るが、万里江は父の恋バナなど聞きたくないと耳を塞ぐ。 ■達男はいつも万里江のことを気にかけていた 達男の話を聞いて、興味を持ち始めた悠作。追い出すどころか、手のひら返しで尊敬し始めた。父との同居をテーマにした漫画も書けそうな気になり、鬼怒川でのことをもっと知りたいと思い、達男の荷物を受け取りに行くという名目で、万里江と一緒にその女性に会いに行った。 鬼怒川で荷物を受け取った万里江。その達男の荷物の中に、万里江が載った新聞や雑誌を切り抜いたスクラップブックがあった。離れていても自分のことを見ていてくれた父に感謝し、思わず目頭が熱くなる。 達男が同棲生活を解消した理由が、相手の浮気現場を見てしまったことだった。しかし、万里江たちが話を聞いてみると、常連客をホテルに送り届けただけで浮気ではなかった。 それを悠作から聞いた達男が出した結論は”鬼怒川に帰る”だった。そして達男はハーレーに乗って迎えに来た女性と一緒に深堀家を出ていった。 出ていってほしいと思って、嫌味を言ったり、不平不満をぶちまけていた悠作もびっくり。これで漫画の題材も無くなってしまい、振り出しに戻ってしまったようだった。 達男は出ていったきり戻らないつもりなのか、どんな展開になるとしても万里江の気苦労は続きそうな予感がする。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部