熊本銀行、25年春の初任給引き上げを7月に前倒し 平均6.4%の賃上げも実施
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)は1日、傘下の熊本銀行などで2025年4月から4万5千円引き上げるとしていた新卒入行者の初任給について、当初計画よりも9カ月前倒して今年7月から適用すると発表した。 引き上げ時期の見直し理由について、ふくおかFGは「今年と来年の新入行員の初任給に差が生じないようにするため」とした。1日に入行式を迎えた行員も7月から引き上げられることになる。熊本、福岡、十八親和の傘下3銀行の大卒の総合職で、勤務地に制限がないコースの場合、21万5千円から26万円になる。 あわせて、7月支給分から平均6・4%程度の賃上げを実施することも発表。賃上げは2年連続。役員を除く行員で、熊本銀は約800人が対象となる。各行の従業員組合からの要求に満額回答した。基本給を一律で底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給の内訳は非公表。(岩崎皓太、立石真一)