任天堂の岩田社長が「WiiのCM」でNOを告げた相手、 「このCMはアメリカで成功します」私は断言した
まずは自分に正直になること。議論において自分の正しさを証明したいとか、勝ちたいという欲求と、自分の確固たる信念とを分けて考える。本当にそれが正解だと思ってやろうとしているのか。他の誰かが同じことを提案しても、ちゃんとこれを支持するだろうかと、自問してみるといい。 今の問いにどう答えていいのかわからなければ、じっくり心を開いて相手が言う別の観点に耳を傾けてみる。気になった点ははっきりと質問する。相手の言葉を繰り返して、自分がちゃんと話を聞いているのだとわかってもらう。自分が問題点を理解していること、相手の考え方にも一理あることを示してあげる。
自分の信念を貫こうと決めたのなら、できる限り説得力のある材料を集めて、自分の観点を述べる。ポイントを理解してもらうために、データや他の産業から得たサンプル、自分の経験を駆使する。話を止めて相手に質問の余地を与える。論破してやろうという態度を取ってはいけない。 共通の立脚点を探す。折り合えるところが見出せればそれを伝えて、残りの際立った問題点に集中する。時にそれは取るに足らない問題であることがわかり、合意の上で次の段階に進んでいけることもある。
そして時には断固たる姿勢を取ることもお忘れなく。 前編記事はこちらから 【前編】元米任天堂社長と岩田聡氏との知られざる友情
レジー・フィサメィ :アメリカ任天堂元社長兼COO