【特集】ケガを乗り越えリーグワン初出場へ~ラグビー・トヨタヴェルブリッツ 田村魁世(読売テレビ「あすリート」)
◆リーグワン開幕!初キャップ目指す期待の若手選手
JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(リーグワン)は12月9日、2年目のシーズンが開幕しました。ことし行われたラグビーワールドカップ2023フランス大会を経て、国内大会はさらなる盛り上がりが期待されます。そのリーグワンで初出場を目指すのが、同志社大学出身でトヨタヴェルブリッツに所属する田村魁世(かいせい)選手、24歳(※1999年12月15日生)です。ポジションはスクラムハーフ。屈強な選手たちを束ね、パスで試合をコントロールするチームの司令塔です。リーグの中でもトップクラスの選手層を誇るトヨタヴェルブリッツで、初出場を目指し日々奮闘しています。 番組テーマソング「証拠」がBGM!バレーボール 林 琴奈(JTマーヴェラス) (田村)「テンポアップというところが今の自分の強みです。早いラグビーをするための球出しなどを見てほしいです」
◆順風満帆なラグビー人生から一転、社会人でぶつかった壁
田村選手は小学1年でラグビーを始め、神奈川の桐蔭学園高校時代には副主将として全国大会に出場し、高校日本代表にも選ばれました。卒業後、関西の名門・同志社大学に進学すると、スピード感溢れるパス回しを武器にチームをベスト8に導きました。20歳以下の日本代表に選出されるなど、順風満帆なラグビー人生を歩んできました。 希望を胸に、社会人でもラグビーの道へ進んだ田村選手。しかし、学生時代から痛めていた右肩が悲鳴をあげ、手術することになりました。思うような結果を残せず、公式戦出場はありません。 (田村)「気持ち的にも悔しいですし、ラグビーがしたいという気持ちが1番強いです」
◆ラグビー大国で武者修行、恐怖心を克服
「チームに貢献したい」と、田村選手はことし6月、ラグビー大国・ニュージーランドへ留学し、武者修行をすることにしました。言葉が通じない中、約4か月間で10試合以上のゲームを重ねました。異国の地で過ごす時間は、改めてラグビーと向き合うきっかけになったと言います。体づくりに対する意識も変化しました。 (田村)「フィジカル面ですごく大きく成長できたかなと思います。肩を手術して、タックルに対する恐怖心とかもあったけど、それを克服できたことが1番大きかったと思っています」
◆「若手らしくチームにエナジーを」初出場へ意気込む
日本最高峰の戦い、リーグワンは開幕したばかり。田村選手はケガを乗り越え、新たなシーズンを迎えました。 (田村)「自分の目標はリーグで初キャップ。出場して勝ち取って、若手らしさというか、チームにエナジーを与えられるように。どんどんチームの勝利に、貢献できるようになっていきたいなと思っています」 苦難を乗り越え、第一歩を踏み出せるか。24歳の若武者の挑戦から目が離せません。(読売テレビ「あすリート」12月9日放送)