父・木梨憲武“雅彦”の一馬のことを少し認める発言に娘・奈緒“瞳”が感激<春になったら>
奈緒と木梨憲武がW主演を務めるドラマ「春になったら」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第3話「父娘で遊園地へ!婚約者はお笑い賞レースに参戦」が1月29日に放送された。同作は、“3カ月後に結婚する娘”・瞳(奈緒)と、“3カ月後にこの世を去る父”・雅彦(木梨)が、「結婚までにやりたいことリスト」と「死ぬまでにやりたいことリスト」を実現していく3カ月間を描いた、笑って泣けるハートフル・ホームドラマ。雅彦の病気のことに向き合った瞳は「リスト」の内容を書き直した。(以下、ネタバレがあります) 【写真】お笑い賞レース「D-1グランプリ」でネタを披露する一馬(濱田岳) ■福田靖によるオリジナル作品 脚本は「HERO」シリーズやNHK大河ドラマ「龍馬伝」(2010年)、連続テレビ小説「まんぷく」(2018~2019年、NHK総合)などを手掛けた福田靖によるオリジナル作品で、演出はドラマ「パンとスープとネコ日和」(2013年、WOWOW)、ドラマ「きのう何食べた? season2」(2023年、テレ東系)などの松本佳奈と、映画「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」(2023年)などの穐山茉由が手掛ける。 主題歌は、福山雅治が書き下ろし。深澤辰哉(Snow Man)、見上愛、影山優佳、西垣匠、橋本マナミ、矢柴俊博、筒井真理子、光石研、小林聡美、濱田岳らが出演。 ■瞳は「結婚までにやりたいことリスト」を書き直した 瞳と雅彦は、「死ぬまでにやりたいことリスト」の一つ「伊豆旅行」を実行。瞳は、伊豆が父と母の出会いの場所だと聞かされ、なぜここに来たがっていたのかを理解し、雅彦と一緒に写真も撮った。 “がんと闘うだけの人になりたくない”という雅彦の治療を受けたくない理由を知った瞳は、「結婚までにやりたいことリスト」を修正した。 「一人暮らしをしたい」を「お父さんとこれからも一緒に暮らす」に、「(友人の)美奈子と2人で旅行に行く」を「お父さんと2人で旅行に行く。もう一度」に修正。「エステに行く」は削除。「料理教室に通う」も「食事療法を勉強する」に書き直した。しかし最後の「お父さんにかず君との結婚を認めてもらう」だけはそのままに。瞳にとって、やはりこれだけは譲れないことだった。 ■「D-1グランプリ」で優勝して結婚を認めてもらうという“作戦” お笑い賞レース「D-1グランプリ」に出場することを瞳に告げる一馬。1000組中8組しか決勝に進めない狭き門で、去年も一昨年も予選で敗退している。出場することを聞いた瞳は、これで父・雅彦を見返すチャンスと考え、「絶対通って。決勝に進んでテレビに出てよ。そして優勝して。そしたらお父さんも安心してくれる」と一馬にお願いをする。 瞳もネタ作りに協力したりして、「D-1グランプリ」に向けて一馬も動き始めた。 雅彦は「死ぬまでにやりたいことリスト」の2つ目「遊園地に行ってハシャギまくる」を実行。伊豆旅行と同じように、雅彦は瞳を誘って、一緒に遊園地に行くことにした。しかし、遊園地に着いてみると一馬と息子の龍之介の姿が。 渋々ながら雅彦は4人での遊園地を楽しんだ。瞳が龍之介とアトラクションに乗りに行っている間、雅彦と2人きりになった一馬は瞳とのなれそめを語り、そして「今度『D-1グランプリ』に出ます。もし優勝したら瞳さんとの結婚を許していただけますか」と強い口調で切り出した ■ 「僕のお母さんは瞳ちゃんだよ。おじいちゃんは邪魔しないで」 予選を通過したら、準々決勝と準決勝はネット配信で見ることができる。それを見てほしいと一馬がお願いするが、雅彦は「俺は見ない」とかたくなに拒否。 遊園地からの帰り道で、雅彦は龍之介に「産んでくれたお母さんはどんな人なの?」と聞くと、2歳の時に亡くなったので知らないと答え、「僕のお母さんは瞳ちゃんだよ。おじいちゃんは邪魔しないで」と言われてしまう。 お笑い芸人としての一馬について聞いてみても、「芸人はいつ花開くかわからないでしょ? いつか時代とマッチするかもしれない。僕は信じてるよ。パパは絶対に売れる」という答えが返ってきて、「君は本当に子どもなのか」とびっくり。 一馬は予選を突破。遊園地で語った一馬の決意、それと帰り道での龍之介の言葉もあって、雅彦の気持ちにも少し変化があったのだろう。準々決勝の配信を雅彦はパソコンで見ることにした。 一つ目のネタはスベり気味だったが、2つ目、3つ目とネタが進むと会場に笑いが響き、雅彦が最初に見た時とは明らかに違うことが伝わってきた。 ■雅彦 「あいつ、優勝しますって言ったんだ」 結果は準々決勝で敗退。瞳は一馬に会い、「私が今一番考えたいのはお父さんのことなの」と話し、結婚のことは一旦待ってほしいと伝えた。瞳にとって苦渋の決断となった。 帰宅後、食事をしながら雅彦は瞳に「あいつ、残念だったな」と話しかけた。仕事を休んでネットで準々決勝を見ていたことを知らなかった瞳は驚いたが、「あいつ、優勝しますって言ったんだ。優勝して全力で瞳さんを幸せにしますって」と、一馬の決意を知らされ、さらにビックリ。 しかも、雅彦の話しっぷりから一馬を少なからず応援していることが伝わってきて、「まぁまぁ面白かったし」という言葉に瞳は感激。しかも雅彦は一馬に一票を投じたことも白状し、「あいつには言うなよ」と口止め。 これまで平行線をたどってきた父と娘だったが、ここで大きく歩み寄ることとなった。雅彦の気持ちの変化と瞳の笑顔に、SNSでは「めちゃくちゃ泣かされた」「感動した!」といった視聴者の声を目にすることができた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部