厚労省職員を名乗る男「保険証が悪用されている」 ニセ電話詐欺か 66歳女性が4160万円被害 茨城・筑西
茨城県警は19日、同県筑西市、無職、女性(66)が厚生労働省職員や警察官を名乗る男らに現金4160万円をだまし取られたと発表した。県警はニセ電話詐欺として調べている。 県警組織犯罪対策1課によると、9月25日、女性方に厚労省保健医療局職員を名乗る男から「睡眠薬が通常よりも多い量を処方されている」「心当たりがないのなら保険証が悪用されている」「警察に被害届を出してほしい」と電話があった。同じ電話に代わって出た仙台中央警察署の警察官を名乗る男から「あなたの口座がマネロンに使用されている」などと言われたほか、LINE(ライン)でのやり取りを指示され、女性はアカウントを追加した。 さらに、検察官を名乗る男から「身の潔白を証明するために、全財産の紙幣番号を調べる方法と、暗号資産にして調べる方法がある」などとライン通話があり、女性は指示通りインターネットバンキング口座を開設した上、10月15~28日に計5回にわたって現金計4160万円を振り込み、だまし取られた。
茨城新聞社