<鈴木崚汰×宮下早紀>「ハズレ枠」インタビュー(1) 闇、重さを表現する
鈴木さん セラスは真面目ですよね。
宮下さん そうそう。真面目なんです。
◇セラスのお姉さん感を表現
--灯河は複雑なキャラクターです。演じる中で難しさもあった?
鈴木さん モノローグ、せりふの行き来が多く、難しいところだったのですが、別々に収録させていただけることもありました。闇を声に乗せるところや、自分を弱く偽って見せるギャップは演じ応えもありました。僕は灯河を演じ、灯河は自分を偽って演じている……と複雑ではあるのですが、そこもやりがいがすごくありました。灯河は偽り、本音は見せないので、人と会話している気がしないところもあります。上辺では会話が成立しているようだけど、心が通っていない。セラスたちに出会い徐々に変わっていくところもあるのですが。
--宮下さんは?
宮下さん 自分自身の声質は幼さがあると感じているので、セラスはお姉さん感を出したいキャラクターですし、自身の声質の幼さが出ないようにすることを意識していました。
鈴木さん セラスは灯河よりも大人っぽく振る舞おうとしますね。
宮下さん そうなんです。セラス自身も最初は自分の正体を隠して、演じている部分もありますし、灯河との距離感も難しかったです。新たな引き出しを開けていただきましたし、勉強させていただけて、すごくありがたい機会でした。
インタビュー(2)に続く。