旧ジャニーズJr.の石丸志門さん「1800万円では受け入れられない」 補償金めぐるスマイル社との裁判始まる
ジャニーズ事務所の故・ジャニー喜多川氏による性加害問題の被害補償をめぐり、「SMILE―UP.(スマイルアップ)」社(旧ジャニーズ事務所)が被害者の一人である石丸志門さん(57)に対して、損害賠償として1800万円を超える額を支払う義務がないことを確認するために起こした裁判の第1回口頭弁論が12月20日、さいたま地裁であった。(弁護士ドットコムニュース・一宮俊介) 【動画】生活保護を受けて暮らす石丸さんの日常 ●妥結案として「1億8000万円」提示 石丸さんはこれまで約18億円の補償を求めてきたが、1800万円の補償額を提示するスマイルアップ社との交渉が折り合わなかった。 今回の裁判にあたって、石丸さんは「両方の額の中間」を一つの基準として示した上で約1億8000万円の補償額を求めたという。 この日、代理人弁護士を付けずに裁判に臨んだ石丸さんは法廷で「スマイルアップ社に余剰金が莫大にある中で、今の1800万円は受け入れられません」と訴えた。 石丸さんが自らの思いを述べた後は、裁判官やスマイルアップ社の代理人らとともに別室に移動し、非公開の場で次回の期日などについて協議したという。 終了後に報道陣の取材に応じた石丸さんは次のように述べた。 「発言する機会をいただけたので、非常にありがたかった。事務的なことを終えて、ほっとしています。今日の裁判は私個人の裁判というよりも、被害を受けた全ての方々に対する裁判でありたいと思っている」
弁護士ドットコムニュース編集部