写真家の夢目指し地元の富山県上市町で個展 「高校生写真家 こーたろー」で活動の冨樫さん
剱岳や日常の風景をテーマに写真を撮影している上市町在住の不二越工業高校3年、冨樫幸太郎さん(17)の作品展が、8日から同町のつるぎふれあい館で開かれる。冨樫さんは「高校生写真家 こーたろー」の名で活動し、今回が地元で初の本格的な個展となる。「存分に楽しんでもらいたい」と話している。 冨樫さんが写真撮影を始めたのは中学2年の時。自宅前から見える剱岳をスマートフォンに残そうと、毎朝撮るようになった。高校1年の時に親からデジタルカメラを譲り受け、ほぼ毎日、自身のインスタグラムアカウント「@toga_photo_japan」に作品を投稿。写真コンテストでも入選を重ねる。 現在の愛機は「Nikon7500」。学校の許可を得てスーパーで行ったアルバイトでお金をため、大型レンズと共に購入した。 これまで東京のイベントで作品を展示したり、金沢市などで小規模な個展を開いたりしてきた。地元で初の本格的な個展となる今回はカメラとスマートフォンで撮った22点を展示する。
展示作品のうち、通っている高校がある富山市石金の県道沿いで撮影した3点は「自信作」。1月29日、朝から日没までの風景の移り変わりを捉えた。日が沈み、山頂部分が赤く染まる剱岳などを収めている。 最近、自身の作品をデザインした服のブランドを同級生と立ち上げた。高校卒業後は写真技術を学ぶため東京の専門学校に進む予定で「スポーツや広告、ファッションの写真に携わるのが夢。多くの人が目にする写真を撮りたい」と語る。個展は22日まで。北日本新聞社後援。