110番通報訓練を見て感想を話す出口クリスタさん（右）とケリーさん（松本歯科大学）

　「110番の日」の10日、塩尻警察署は長野県塩尻市出身の柔道女子カナダ代表、出口クリスタさん（28）、ケリーさん（24）姉妹を一日警察署長に委嘱した。2人は終日、市内各地で行われた啓発活動に参加し、110番の適正利用などを呼び掛けた。 　松本歯科大学の学生ラウンジでは、「一日警察署長」のたすきを掛けた2人がチラシを配布し、スマートフォンの緊急通報機能による110番の誤発信が多いことを伝えた。緊急ではない通報については、警察の相談ダイヤル「♯9110」の利用を呼び掛けた。 　外国人が交通事故を目撃した想定で110番通報訓練もあり、訓練を見たクリスタさんは「実際に交通事故があれば焦ってしまうと思う。通報の流れが見られたので勉強になった」と感想を話した。ケリーさんは「皆さんも誤発信に気を付けていただき、正しく110番が使われればいい」と話していた。 　商業施設「GAZA」での防犯イベントに参加したほか、塩尻署の道場で柔道の技を披露した。