堂本剛から始まり八乙女光で今年6人目、旧ジャニーズタレントが結婚ラッシュ! 「アイドルの結婚」の是非を考えると見えてくる“身も蓋もない現実”
ファン感情が“好き”を超越して“推す”に変わった?
しかし、木村はそんな周囲の予想をあっさりと覆して見せた。 結婚発表の翌月に主演ドラマがスタート。2001年1月から始まったのが、月9ドラマ『HERO』(フジテレビ系)だったのだ。 木村が型破りな検察官を演じた『HERO』は、全話平均の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が34.3%と驚異的な記録を叩き出し、社会現象を巻き起こす。この数字は月9歴代1位で、今も抜かれていない。 もちろん結婚の影響で離れたファンもいたかもしれないが、人気が急落するどころか、結婚直後の主演でドラマ史に名を刻む超名作を生み出し、ファンを拡大していたのである。恋愛ドラマではなくお仕事ドラマで有無を言わせぬ結果を叩き出したのも、大きなポイントだったろう。 その後も旅客機パイロットが主人公の『GOOD LUCK!!』(2003年/TBS系)など、数々の主演ドラマを大ヒットさせ、現在も第一線の主演俳優として活躍しているのはご存知のとおり。 木村の場合、当時も多大なる「疑似恋愛」需要があったはずだが、それ以上のスター性で男女問わずファンを魅了していき、俳優として確固たる地位を築いたため、ビジネス的損失を最小限に抑え込めたのかもしれない。 木村拓哉をはじめとした“結婚後も人気が衰えないアイドルたち”は、ファンの感情が恋愛的な“好き”を超越して、いつしか応援して支えたい“推す”に変わったのではないだろうか。 けれど“好き”を“推す”まで成長させるのは、言うは易く行うは難し。 確かな実力で“別の柱”を築き上げていないと、結婚によって自身の商品価値が暴落してしまうおそれがある。いくらSTARTO社タレントは以前と比べて結婚がしやすくなったとは言え、どのように生計を立てていくかというビジネス的見地で考えるとリスクは高い。 「アイドル」という職業は、かなり人生設計を難儀にする肩書きのようだ。 文/堺屋大地 サムネイル/Shutterstock
堺屋大地
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