チンドンコンクール70回目の春 富山駅周辺で夜桜流し、能登地震で一部変更
全日本チンドンコンクールは5日、富山市中心部で開幕した。70回の節目を迎えた今大会は能登半島地震の影響を受け、会場を一部変更して行う。初日は前夜祭として富山駅周辺と桜木町で「幽玄チンドン夜桜流し」があり、チンドンマンがにぎやかな音色を響かせた。7日まで県民会館を主会場に富山の春を彩る。 夜桜流しは、地震で松川沿いの道路が損壊したため、富山駅周辺に会場を変更して実施した。桜が咲き始める中、東京都の3チームが出演し、太鼓やクラリネットなどを演奏。見物客は手を振ったり、手拍子をしたりして応えた。 富山市中島、自動車販売業、和泉弘昌さん(69)と公美子さん(69)夫婦は「今年は震災もあったけど、チンドンを見ると元気になる」と笑顔。長野県塩尻市、無職、児玉恵美子さん(69)は、県の観光振興策「とやま応援クーポン」を利用するといい、「応援も込めてたくさん消費したい」と話した。 6日は県民会館でオープニングセレモニーとコンクール予選などがある。最終日の7日は本戦とスペシャルパレードが行われる。
富山商工会議所と富山市などでつくる実行委員会主催、北日本新聞社など後援。