センバツ高校野球 中央学院、吉報に歓喜(その2止) 悔しさばねにチーム一丸 /千葉
昨秋の関東地区高校野球大会で8強入りした中央学院がセンバツへの切符を手に入れた。2018年以来6年ぶりの大舞台に、選手らは期待に胸を膨らませている。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 新チーム発足後、関東大会で優勝することを目標に練習を重ねてきた。だが、県大会予選・代表決定戦で四街道に敗退。相馬幸樹監督は「ここから新たに始めよう」と呼び掛けた。選手らはミーティングを自主的に開き、野球に対する思いを語り合った。そして、悔しさをばねに、チーム一丸となろうと決意した。 「そこからチームが変わった」と主将の中村研心(2年)は振り返る。続く、県大会敗者復活戦は全員が全力プレーで挑み、勝ち上がった。県大会では木更津総合、東海大市原望洋、習志野という強豪校を次々と撃破。目の前の試合に真摯(しんし)に向き合う姿勢を崩さなかった。決勝では、甲子園に昨年春夏連続で出場した専大松戸に勝利し、頂点に立った。 関東大会は初戦で白鷗大足利(栃木2位)にコールド勝ち。準々決勝の健大高崎(群馬1位)には3―4で惜敗したものの、九回まで接戦を繰り広げた。 相馬監督は「今年は面白い野球ができそうだ」と話す。チームの特徴である機動力を生かし、夢の大舞台での飛躍を誓う。 ◆中央学院の横顔 ◇スポーツ盛ん、プロ選手輩出 東京・日本橋に1900年に開校した「日本橋簡易商業夜学校」が前身で、創立者は「反省会雑誌」(現在の中央公論)主宰の高楠順次郎。51年に学校法人「中央学院」を設立した。我孫子では、66年に中央学院大学、70年に中央学院高校が開校した。 教育方針は「誠実で健康、素直で明朗、豊かな人間性と情操」。生徒数は930人。S特進、進学、スポーツの3コースあり、体育とは別に「校技」として男子は剣道、女子は弓道を学ぶ。27の部活動があり、開校2年目に創部した野球部には、選手52人が在籍。 卒業生は、プロ野球・日本ハムや巨人で活躍した古城茂幸さん、サッカーJ1・柏レイソルに所属した沢昌克さんらがいる。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇秋季公式戦試合結果 <県大会予選> 1回戦 ○10―0 秀明大秀明八千代 2回戦 ○ 6―1 千葉商 代表決定戦 ● 1―4 四街道 <県大会予選敗者復活戦> 2回戦 ○6―1 敬愛学園 代表決定戦 ○9―2 光英VERITAS <県大会> 1回戦 ○10―3 市柏 2回戦 ○16―6 八千代松陰 3回戦 ○ 4―1 木更津総合 準々決勝 ○16―9 東海大市原望洋 準決勝 ○ 9―5 習志野 決勝 ○ 7―1 専大松戸 <関東大会> 1回戦 ○10―2 白鷗大足利 準々決勝 ● 3―4 健大高崎