マカオLRT、2024年10月の1日平均乗客数は1.52万人…2ヶ月ぶり増
マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオLRT社は11月1日、今年(2024年)10月の乗客数データを公表。 今年10月の1日あたり平均乗客数(延べ、以下同)は約1万5200人で、前月から約1700人増(12.6%増)。2ヶ月ぶりに増加となったが、年初来では2月(約1万6700人)、8月(約1万5900人)に次ぐ3番目の多さに。 マカオLRTは マカオ初となる本格的な軌道系大量輸送機関として、2019年12月にタイパ線の一部区間が開業。昨年(2023年)12月8日にタイパ島北西部の海洋駅とマカオ半島南西部の媽閣駅の跨海区間が開業し、マカオ半島部への乗り入れ実現とともに、全線開業を果たした。 今年10月末現在、タイパ線はタイパフェリーターミナル駅と媽閣駅の間の約12.5キロメートル、13駅(*2024年9月1日に開業の協和医院駅含む)の区間で営業運転を行っており、沿線には陸海空の玄関口のほか、大型カジノIR(統合型リゾート)が密集するコタイ地区、著名観光地のタイパヴィレッジ、高層マンションが建ち並ぶ新興住宅街が存在する。
なお、2019年12月の一部区間開業時に明らかにされた1日あたり乗客数の事前見通しは2万人。依然としてこれに届いていないものの、乗客数データの推移から昨年12月の延伸を機に乗客数の底上げにつながったことがうかがえる。 目下、マカオLRTでは路線ネットワークの拡充が進められている。11月1日にはタイパ線の協和醫院駅で接続する石排灣線(2駅、約1.6キロ)が開業。また、タイパ線の蓮花駅と横琴口岸(イミグレーション)前の新駅を結ぶ横琴線(2駅、約2.2キロ)についても試運転段階にあり、今年(2024年)内の開業予定とアナウンスされている。このほか、タイパ線のタイパフェリーターミナル駅からマカオ半島東部沖に造成中の埋立地を経由してマカオ半島北端にある關閘イミグレーション前を結ぶ全線地下、全長約9キロの新線「東線」が昨年8月に着工し、2028年完成予定となっている。