【DeNA】2試合連続の延長負けで借金2 ベンチ残り1人のみ、5時間超の激戦も…オースティン離脱か
◆JERA セ・リーグ DeNA6―9広島=延長12回=(25日・横浜) DeNAが広島に2試合連続の延長負けを喫して、21勝23敗の借金2となった。試合時間は5時間を超え、ベンチ入りしていた17人の野手全員を使い、投手も8人をつぎ込み、出場していないのは3連投で前日に3失点で敗戦投手になった伊勢のみという25人が出場した総力戦だったが、痛すぎる逆転負けを喫した。 【写真】立ち上がって自力で引き上げるオースティン 先発の下手投げ右腕・中川颯が1、2回に1点ずつを失って2点のビハインドとなったが、2回裏に打線が爆発。無死満塁から伊藤光、中川颯、蝦名の適時打などで一気に5点を奪って一気に試合をひっくり返した。2点差に迫られた5回は、中川颯の3勝目の権利まであと1人となった2死走者なしから3連打を浴びて追いつかれて降板し、試合は振り出しに戻った。それでも2死一、二塁で2番手・中川虎が林を打ち取って、勝ち越しは許さなかった。 すると、5回裏に1死三塁から伊藤がこの日2本目の適時打となる左前適時打で勝ち越し。6、7回は坂本が2イニングを無失点に抑える好投を見せたが、8回に登板した4番手・山崎が、代打・石原に左翼ポール際へソロを浴びて再び追いつかれた。9回は1死一、二塁の好機を作って筒香、宮崎に代走を送って勝負をかけたが36歳大和、35歳伊藤とベテランコンビが凡退してチャンスを逃し、2試合連続の延長戦に突入した。10回表は1死一塁で、代打・二俣のバントを捕手・山本が好判断で二塁に送球。併殺にする好プレーもあった。11回は2死二塁で徳山が菊池を遊ゴロに打ち取った。 12回は7番手・三嶋が先頭の小園に右翼線への二塁打を浴びると、1死二塁で板倉に右翼手の頭を越える勝ち越しの適時二塁打を浴びた。さらに1死二、三塁で8番手左腕の石川も二俣に中前へ2点適時打を許して力尽きた。延長10回に4点を奪われた前日24日に続く逆転での延長負けとなった。 この日の試合は、来場者数が3万3376人で、横浜スタジアム史上最多。熱い声援が送られた中で勝利を送ることは出来なかった。また、6回2死二塁の守備では、一塁手のオースティンがカメラマン席にダイブしながらスーパーキャッチを見せたが、左腕付近を痛めてしばらく立ち上がれず途中交代。長期離脱となれば、牧に次ぐ主軸の故障で、痛すぎる戦力ダウンになる。オースティンはこの試合が18試合目の出場で、ここまで2本塁打、7打点、打率2割9分4厘の成績を残していた。
報知新聞社