「いよかんの日」に乾杯! 愛媛産の皮でクラフトビール
「いよかんの日」の日(14日)に合わせて、摘果作業の際に出た愛媛県産伊予カンの皮を有効活用したクラフトビール「Iyokan Saison(イヨカンセゾン)」が発売された。1300本の数量限定。農産物の魅力発信と食品ロス削減を目指す。 商品を開発したのは有機JAS認証の伊予カンを栽培するMOTTAINAI COCOLOFARM(松山市)と、クラフトビールやパンを製造する栄屋製パン(神奈川県海老名市)の2社。通販サイトや愛媛県内の酒店などで販売する。 MOTTAINAI社が有機農法で栽培した伊予カンの皮を使用。皮むきは地域の福祉事業所に依頼した。タンクに皮を1週間漬け込み、香りが特徴的なビールに仕上げた。 同日に東京都内で開かれた発表会で、栄屋製パンの吉岡謙一専務は「農産物を使ったクラフトビールを通して、生産者を応援したい」とアピール。MOTTAINAI社の松田龍治代表は「伊予カンの生産者が減る中、商品を通して伊予カンの魅力を広め、関心を持つきっかけになれば」と期待を込めた。
日本農業新聞