「使命果たせず痛恨の極み」…落選の小里農相が辞任の意向、石破首相と交わした「今後」
小里泰弘農相は29日、衆院選鹿児島3区での落選を受け「議員としての身分を失う以上、大臣としての役割を果たすことはできない。当然辞任することになる」と辞意を示した。首相官邸での閣議後、記者団の取材に応じた。 【写真】〈関連〉落選確実の報を受け、支援者らに頭を下げる小里泰弘さん=27日午後8時22分、薩摩川内市平佐1丁目
辞任時期について、南日本新聞の取材に「農政の遅滞を招くことがあってはならない。国政運営に迷惑をかけないよう、総理の判断に従い対応する」と語った。11月上旬は公務が入っており「全うする」とした。 同日、石破茂首相に「与えられた任務を全うできず申し訳ない」と伝えた。首相からはねぎらいとともに「再起を期し今後も頑張ってほしい」との言葉をかけられたという。 小里氏は「農林水産業の所得向上に取り組みたかった」とし、「食料安全保障をはじめ、大臣としてなすべきビジョンや使命を果たせず痛恨の極み。支援者や農業・漁業者の皆さんに申し訳ない」と語った。 小里氏は27日投開票の衆院選で立憲民主党の野間健氏に敗れ、比例復活もかなわなかった。次期衆院選に向け活動を継続する意向も示している。
南日本新聞 | 鹿児島