竹久夢二伊香保記念館 大正ロマンな建物で「夏の暑い間に別荘に遊びに来た設定」も楽しめる なにがあってもゴキゲンちゃん・川村エミコ
【なにがあってもゴキゲンちゃん】女一人旅~part2~ 伊香保温泉への一人旅を思い立ち、隣りの席からクリアに聞こえる女子たちの話し声を楽しみながら、高速バスを降りた私はまず、「竹久夢二伊香保記念館」へ。時刻は午前10時30分。道路の脇を入っていくと、一瞬で森の中に。涼しい風と奥に見える大正ロマンな建物が避暑地の雰囲気を漂わせ、[夏の暑い間に別荘に遊びに来た設定]で森の中を歩いたり妄想も楽しめます。 最初の建物が竹久夢二伊香保記念館で、立派な玄関を一歩入るとすぐに受付です。教会のような広い入口で入場料を支払いましたが、大正ロマンな建物ながらpaypayが使えるところは助かりました。 中に入るとすぐに、館内の楽しみ方をお姉さんがご案内してくださいます。ピアノの生演奏を何時間かおきにやっていて、ちょうど演奏中だったこともあり、作品を見る前に少し聴き入ってしまいました。高速バスでの隣りの女子トークに少なからずイライラしていた私の耳に、数時間後にはピアノの豊かな音が入ってくるなんて想像もできませんでした。 「あー、もう来てよかった!」と、竹久夢二さんの作品をゆっくり見て回りました。美人画で有名ですが、草花や半襟のデザイン、こどもの絵などもあり、ポップで繊細なタッチにどんどん引き込まれていきました。 30分くらいのつもりが1時間たっぷり堪能。1人の何が良いって、時間が一人占めできるところです。30分の予定が1時間になろうが、予定していた場所に突如行くのをやめるのだって自分次第なのです。もう帰ったって良いのです!帰りませんが。そのくらい自由なのです。 大正にタイムスリップしたあとは腹ごしらえ!伊香保温泉といったら「水沢うどん」。かつて水澤寺に参拝する人たちに僧侶たちがうどんを振る舞ったのが始まりとのこと。水澤寺に詣でる人達が食べていたから「水沢うどん」と呼ばれるようになったらしいです。 一人旅の良いところは時間がたっぷりあるので、歴史やこだわりなんかともじっくり向き合えるところです。歴史も調べてゴキゲンちゃんです。次回はうどん街道なる場所へ向かいます。
■川村エミコ(かわむら・えみこ) 1979年生まれ。神奈川県出身。東京経済大学卒業。2003年からピン芸人として活動し、08年10月に白鳥久美子とお笑いコンビの「たんぽぽ」を結成。10年にフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」の新レギュラーに。現在は日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」などで活躍するほか、自身のYouTube『おかっぱちゃんねる』も話題。「こけし」集めの趣味や、温泉ソムリエアンバサダー、夜景鑑賞士の資格も持つ。23年から三浦市の〝みうら観光大使〟に就任。初の書き下ろし楽曲「優しさモンスター」配信中。