翔タイムは終わらない…祝・2回目の満票MVP、大谷翔平選手おめでとう。
11月16日(日本時間17日)、全米野球記者協会(BBWAA)による選出でMVPが発表され、アメリカンリーグではロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平選手が2年ぶり2度目の受賞となりました。この賞は1931年に創設。90年以上にもなる歴史の中で、大谷選手は史上初となる2度目の満票選出となりました、おめでとうございます。 【Instagram写真・動画など一挙集結】ア・リーグMVP、大谷翔平選手の2023年シーズンを振り返る
2021年に続く2度の満票受賞はメジャー史上初めてのこと
日本選手では2001年に、当時シアトル・マリナーズに所属していたイチロー選手が受賞していますが、今回の大谷選手は満票であり2度目ということで、もはや「偉業」という言葉しか浮かびません。複数回の受賞者をさかのぼれば、史上33人目となります。これまでの選手の名を挙げれが、ルー・ゲーリッグやカル・リプケン、テッド・ウィリアムズといった名選手ばかり。ここに、大谷選手もラインアップされたという歴史的な瞬間でもあります。 全米野球記者協会の投票者数は30人とのこと。そこで全員が1位票を投票し…つまり、満票の420ポイントを獲得して、2位のテキサス・レンジャーズのコーリー・シーガー選手264ポイントに大差をつけての結果となりました。ちなみに3位は、同じくレンジャーズのマーカス・セミエン選手で216ポイントでした。 MLBネットワークの中継インタビューで大谷選手は、「個人的にも、こうやって(MVPを)取れて特別なことだと思います。ケガは順調に、もう1回目より感じ的にはスムーズにきている感覚はあるので、スムーズに来シーズン入っていけるんじゃないかなと思うのであせらずにやりたいなと思う半面、しっかり来シーズンまでに間に合わせてプレーしたいなという気持ちでいます」と語っています。
打者としての今季の成績は、135試合に出場し打率3割4厘、そして本塁打は44本でアメリカンリーグのホームラン王に。95打点で20盗塁です。投手としては23試合に登板で10勝5敗。防御率は3・14となり、奪三振の数が167奪です。投打二刀流としてはメジャー的にもこれまでにない活躍を見せたシーズンでしたが、ケガにも悩まされたシーズンとも言えるでしょう。ワールド・ベースボール・クラシック2023では日本代表として優勝を果たし、そこからほぼ休みなく出場を続けたのです。 そうして9月16日に、負傷者リスト入り。9月3日のオークランド・アスレチックス戦を最後に約1カ月を欠場して、9月19日にはロサンゼルスの病院で右肘の手術を受けたことを発表しています。しかしながら9月3日までに記録した成績が、異常なほどすごかったということになります。 このシーズンオフには、メジャー6年目を終えて初めてFA(フリーエージェント)に。二刀流で、しかも期待を超える成績が残せると誰も確信を抱く別格の選手として、史上最高額の5億ドル(約750億円)超の契約も予想されてもいます…。そして移籍はあるのか、残留か…。大平翔平選手のショータイムはまだまだ終わりません。