<解説>新たな“最高峰”を目指したガンプラ 最新解釈と原点回帰の融合
アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するガンダムのガンプラ(プラモデル)「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」(バンダイスピリッツ)が8月に発売されることが話題になっている。「ガンダム」シリーズの45周年を記念した商品で、内部構造、デザイン、ギミックにこだわり、最新解釈と原点回帰を融合させ、“新たなるリアル”の表現を目指したという。話題のガンプラについて解説する。 【写真特集】最新技術で立体化した新ガンダム 内部構造も ガンプラの写真を一挙公開
◇セミモノコック構造をイメージ
2010年7月に発売された「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」は、当時、東京・台場に建造された実物大ガンダム立像を“本物”として位置付け、144分の1スケールのガンプラとして表現しようとした。「Ver.2.0」となる新商品は、新たな“最高峰”を目指したという。
内部フレームに装甲をはめ込むことで組み立てることができるガンプラで、「Ver.2.0」の内部フレームは、設定に基づいたセミモノコック構造をイメージして設計した。フレームが外装と一体となって機体の強度を保つという一年戦争当時のMS(モビルスーツ)特有の構造で、フレームと内部機器のディテールの密度感にこだわった。
アクションも進化した。MSを実在の機械、兵器として捉え、フレームの動きに外装が追従する構造を実現した。脚部は“白兵戦用MS”を再考証し、複合フレームの関節によって、人間に近いアウトラインを描く。
◇コア・ファイターのこだわり
ディテールへのこだわりも注目のポイントだ。接合部やパーツ裏など、外から見えない部分の細部も造形した。外部装甲は、エッジの効いたシャープな成形によって、立体感を表現した。表面各所のディテールは白を基調としつつ、グレーのディテールをのぞかせることでコントラストを表現。複雑なカラーの頭部は、成形色による色分けで仕上げ、ツインアイ、メインカメラ、マガジンドラム、頬のダクトなど細部まで作り込んだ。