電脳交通(徳島市)週休3日制導入 配車担当の人材定着狙う、12月1日から
クラウド型配車システム開発の電脳交通(徳島市)は12月1日から、タクシーの配車を担う全国3カ所のコミュニケーションセンター(コールセンター)に勤める従業員を対象に、週休3日制を導入する。多様な働き方を認め、健康維持と人材定着を図るのが狙い。 電脳交通、自動運転を全国展開へ 第一交通・NECと提携 沖縄で24年度実証実験 対象となるのは、徳島、岡山、北九州3市のセンターで電話に応対するフルタイムの正社員約30人で、全従業員約180人の6分の1に当たる。 対象者には1カ月単位の変形労働時間制(週平均40時間以内)が適用されているため、その範囲内で週休2日か3日を選べる。週休2日の場合は1日8時間勤務(うち1時間が休憩)、週休3日では12時間勤務(うち2時間が休憩)。給与水準は変わらず、半期ごとに週休の日数を変更できる。 センターでは40都道府県、約140社のタクシー事業者から配車業務を受託し、着信件数は月間20万件に上る。担当者は顔が見えない状況で問い合わせに迅速に対応する必要があり、心身への負担が大きいとされる。週休3日制の導入で離職防止や新たな人材確保を図り、成果や社員からの反応を見ながら、他部署への展開を検討するという。 徳島センターの女性社員(26)は「正社員として働きながら、しっかりと自分の時間が持てる」と話した。 同社は「これからも働きやすさを追求し、社員の持つ力を最大限発揮できるよう支援していく」としている。