西武の40歳栗山巧が3年ぶり外野挑戦中 出場機会増へ「時間と練習重ねながら」
◆イースタン・西武7―4DeNA(27日、カーミニーク) 西武の栗山巧外野手(40)が3番左翼で先発出場した。25日のオイシックス戦で、公式戦では1、2軍含めて3シーズンぶりとなる外野の守備に就いたばかり。「距離感が難しい」と苦笑いを浮かべたが、この日は初回の守備で先頭打者の左飛を捕球するなど打球を冷静に処理し、6回の攻撃後に交代した。 ■工藤公康さんが92歳恩師と寄り添い2ショット【写真】 23年目の栗山は22年以降は指名打者や代打での出場に限られ、年々出番が減少。今季も同じ40歳の中村剛也らと指名打者のポジションを争う立場で8試合の出場にとどまり、打率1割5分と低迷していた。ファームで打席数を重ねて調子を戻してもらうため、21日に出場選手登録を抹消された。 西武は12球団ワーストのチーム打率2割3厘で、外野手のレギュラーが固定できていない。勝負強さが持ち味で通算2123安打を放ってきたベテランの力は不可欠。西口文也ファーム監督は「守ったらチャンスも広がる」と出場機会増加の手段として外野守備に再挑戦している経緯を説明した。 試合前に外野の守備練習をする機会は多い栗山だが、実戦ではブランクが長い。「守備の感覚は時間と練習を重ねていきながら。うちの外野手は守備がうまい選手が多いので、良い刺激を受けながら頑張ります」と徐々に感覚を取り戻すつもりだ。 打撃面では3回に右翼フェンス直撃の安打を放つなど、4打数1安打。「僕らが求められるのは1軍での結果。今は準備期間として自分と向き合う時間で、しっかりプレーに集中してやっている」と復調に向けて冷静に振り返った。
西日本新聞社