実家から私大に通うのと、国公立大で一人暮らしでは、やはり私大のほうが高いでしょうか? またどのくらいお金がかかるのでしょうか?
どちらのほうが高い?
実家から私大に通う場合は約173万円、一人暮らしで国公立大に通う場合は国立が約168万円で公立が158万円です。比較してみると、平均額では大差がありません。しかし、一人暮らしにおける生活費は人によって振れ幅があります。場合によっては、もっと安く抑えられる可能性があります。 一人暮らしに慣れれば、生活費は少なくなってくるでしょう。取り組み方次第で、より支出額を抑えられるのは一人暮らしで国公立大に通うパターンといえます。資金面も重要ですが、それぞれのメリットも踏まえて総合的に判断するのがベターでしょう。
学生生活費を補うためには?
日本学生支援機構の同調査による学生の収入状況は、全体の5割程度を占めるのが家庭からの給付で、奨学金とアルバイト収入がともに約2割です。そのため、ほとんどの家庭が元々の教育資金にプラスして、奨学金と子どものアルバイト収入で学生生活費を賄っている状況といえます。 奨学金は学生生活費への資金援助として有効ですが、契約者が子どもになるので卒業後の返済負担には注意が必要です。また教育資金を捻出する方法としては、教育ローンも存在します。教育ローンは契約者が保護者になるので子どもに返済負担を負わせないという点と、まとまった金額を受け取れるメリットがあります。 しかし、教育ローンには審査があり、奨学金に比べて利子が高い点に注意が必要です。
学生の生活費の平均額は大きく変わらない
実家から私大に通う場合と一人暮らしで国公立大に通う場合では、そこまで大差はありません。しかし、一人暮らしの生活費が占める割合が多い分、生活次第では一人暮らしで国公立大に通うほうが費用は抑えられるでしょう。 しかし、大学進学は費用面だけでは決められません。実家暮らしと一人暮らしのメリットなども考慮しながら、慎重に検討しましょう。 出典 日本学生支援機構 令和4年度 学生生活調査結果 日本学生支援機構 奨学金制度の種類と概要 日本政策金融公庫 教育一般貸付(国の教育ローン) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部