心に届く炊き出しを 滑川の有志が下ごしらえ、14日から能登町で1600食分提供
能登半島地震の被災地を支援しようと、石川県能登町の避難所で行う炊き出しの準備作業が13日、富山県滑川市の中滑川複合施設「メリカ」であった。メリカを管理運営している一般社団法人ばいにゃこ村(樋口幸男代表)のほか、市内外の団体などから約50人が参加。避難している人や周辺住民らに味わってもらう約1600食分の食材を切るなど、下ごしらえを進めた。 炊き出しは14~16日、避難所となっている能登町松波中学校で行う。企画したのはヨガ教室などを開催している一般社団法人ボディセンス・インスティテュート(富山市)。東日本大震災での支援経験があり、今月に能登町へ物資を届けたほか、炊き出しも実施。再び炊き出しの要望があり、応えることになった。 避難所では高齢者を中心に約130人が生活しているという。ただ、大規模な調理施設がなく、感染症の流行も懸念される。衛生面に配慮して煮込んだり、温めたりする以外の調理は事前に済ませることにした。
準備作業には、ばいにゃこ村、滑川市社会福祉協議会、市ボランティア連絡協議会、市ひかる市運営協議会、明治安田生命保険富山支社と同社の新川地域の営業所員、市民有志らが参加。現地で振る舞う豚汁、お好み焼きなどに使用する大量の野菜を切るなどした。メリカで朝市を開いている、ひかる市運営協議会からは9人が参加し、会員が作った野菜も提供。岡本清信会長(72)は「支援に協力させてもらえるだけでありがたい」と言う。 ボディセンス・インスティテュート監事の高橋裕次郎さん(41)は「何度も足を運んで本音を話してもらえる関係をつくり、必要な支援や物資を聞き取っていきたい」としている。