唐津市民対象のプレミアム付商品券「からふるPay」で不正販売 受託業者が社員に
唐津市は5日、市民対象のプレミアム付商品券「からふるPay」に関し、発行事業運営業務の受託事業者が繰り上げ当選手続きで契約違反となる事務を行っていたと発表した。事業者に含まれている同市のアスタスク唐津で、社員に商品券を不正に販売していた。 商品券は1セット(5千円分)が4千円で、1人最大15セット購入できる。市によると、昨年9月に販売開始した第2回分(電子券のみ)で、購入希望が約7万セットの発行数を上回って抽選をしたが、当選者の辞退などで全て購入されなかった。落選者の繰り上げ当選の手続きが2度行われ、2度目の際に同社の社員を繰り上げ当選者にして15セット分を販売していた。 期限までに繰り上げ当選者の確定が難しいと判断した社員が、販売完了を図るために「残り15セット以内になれば自分が購入する」と指示を出したことが原因という。 同事業は3社の共同事業体で受託していて、市はアスタスク唐津を5日から2週間の指名停止とし、連帯責任で佐賀広告センターも同様の対応を取った。入札参加資格のないまちのわは書面による注意とした。(宮﨑勝)
宮﨑勝