SUPER EIGHT丸山隆平「そろそろピンチですよ、気づいてますか」芸能記者に対する思いと時代への危機感
情報が溢れる今は、まさに時代のハザカイキ
──タイトルの『ハザカイキ』からイメージされることは? 今はジャーナリズムと一般人による誹謗中傷との境界線やはざまみたいなものが曖昧になっている気がします。ウェブニュースやTikTokなどでポップに情報が入ってくる時代だから、何が本当で嘘かというはざまさえも、情報が多すぎてわからなくなっている。ほんまに転機だと思うんですよね。 そういう大きな流れに惑わされない自分を持っておかなきゃいけない時代になってきている。「百聞は一見にしかず」という言葉もあるし、「論より証拠」という言葉もあるように、自分の目で見て体感したことを信じる勇気を持ったり、努力をしなきゃいけないんじゃないかなって思います。 「そろそろピンチですよ、みなさん気づいてますか?」みたいな警鐘を鳴らされているような気がしますね。 ──今回の作品の見どころは? いわゆる芸能とメディアという派手な話だったりするので、メッセージ性がある社会派の作品だと捉えられるかもしませんが、僕らはもうちょっとエンタメとして作っていきたいと思っているんです。 台本はめっちゃおもしろいし、それぞれの人物がしっかり描かれるいわゆる群像劇です。登場人物たちがろくでもない部分をどう打開していこうとするのか、最後まで逃げ切ろうとするのか……。人間の曖昧さやつかみどころのなさを表現できれば、このエンタメは成功じゃないかな。 見てくださった方が身近な人を大切にできるような、そんな舞台になるんじゃないかと思っています。 取材・文/松山 梢 撮影/大塚雄太 ヘアメイク/高 千沙都 スタイリスト/釘宮一彰
丸山隆平/まるやまりゅうへい
1983年11月26日生まれ、京都府出身。2004年に関ジャニ∞(現SUPER EIGHT)のメンバーとしてCDデビュー。以降、個性あふれる楽曲を次々と発表している。音楽活動のほか、バラエティ、情報番組の司会など多岐に渡って活躍し、俳優としても、ドラマ・映画・舞台とジャンルを問わず高い評価を得ている。現在『関ジャム完全燃SHOW』、『SUPER EIGHTのあとはご自由に』、『ありえへん∞世界』にレギュラー出演中。『マクベス』(2016) 『泥棒役者』(2018)『パラダイス』『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(2022)など舞台やミュージカルにも積極的に出演している。