楽天D1位・宗山塁、背番号「1」決定 「(鳥谷氏を)超えていくつもりで勝負しないといけない」
楽天からドラフト1位指名を受けた明大・宗山塁内野手(21)が20日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円、年俸1600万円で合意した。背番号は1に決定。阪神で背番号1を付けた同じ遊撃手の鳥谷敬氏の記録を超える決意を語った。 「もちろん(鳥谷氏を)超えていくつもりで勝負しないといけない。自分の形で、誰もやったことのない記録に向かっていくことが必要だと思う」 早大出身の鳥谷氏は東京六大学野球リーグで通算115安打を記録。2004年に自由枠で阪神に入団し、プロ通算18年で2099安打を放った。鳥谷氏と同じリーグでプレーした宗山にとっては、「本当に(1番を)付けてかっこいいなというイメージ」と憧れを抱く存在だ。 六大学では歴代7位となる通算118安打を放ち、鳥谷氏の記録を超えた。次はプロでも高みを目指す。「試合に出続けて、結果を残し続ければ、1番に見合ってくる選手になるのかな」と視線を鋭くした。 明大では1年春の途中からレギュラーをつかみ、4年間で記録を積み上げてきた。ドラフト会議で5球団が競合した金の卵は、プロ1年目の目標に「開幕からスタメンで試合に出る。そして新人王」を掲げた。 「自分を見に来たいと言ってもらえる選手になるのが目標。まずは守備を売りにしてそこを見てもらえれば」。神宮を沸かせた類まれな野球センスで、仙台のファンを魅了する。(児嶋基) ★いつかは宗山シートを いずれは本拠地の楽天モバイルパーク宮城に〝宗山シート〟を作る!? 自費で年間シートを購入してファンを招待するトッププレーヤーが多いが、宗山は「それくらいの選手になりたい」と前向きに語った。本拠地のベンチは三塁側ということもあり、「(ショートに近い)三塁側の前の方に作ってほしい。守備が見えるのと、ベンチに帰るときに人がいるのがわかるので、できたらうれしい」と理想を語った。