大阪のテニス専門店がミャンマーテニス協会にラケット558本寄付
大手テニス専門店「ラケットプラザ」を運営するキャピタルスポーツ(本社・大阪府豊中市)が24日、ミャンマーのテニス協会に硬式テニスの試打ラケット558本を寄付し、そのセレモニーが行われた。ラケットは今後、同国のテニスプレイヤーを育てるプロジェクトで使用されることになり、同社の新谷和敬社長は「そうしたことに使って頂けてうれしい」と話している。
取引先の協力で「試打ラケット」を寄付
同社ではスポーツ用品店やそれらを扱うネットショッピング事業を展開、同国でネットショッピング事業の現地法人を立ち上げた。それがきっかけで、同国のテニス協会と交流を持ち、今回の寄付へとつながった。 新谷社長によると、同国ではテニスの試合が放送されるなど人気ではあるが、富裕層のスポーツとして限られているという。「1人でも多くの人がテニスに接してくれれば」という思いから、ラケット製造メーカーが商品を売る際に使って、後には廃棄処分される「試打ラケット」に着目。「これを廃棄ではなく、ミャンマーの人たちに贈れれば」と考えた。 そして、同社と取引のあるスポーツメーカー、現地法人を立ち上げたばかりの流通大手などが協力し、558本のラケットを同国のテニス協会へ寄付する運びとなった。
ミャンマーテニス協会「寄付実行してくれた会社初めて」
24日には同国の「ヤンゴン」にあるテインビュー・テニス競技場で寄付セレモニーが行われ、現地の報道陣や多くの関係者らが見守る中、558本のラケットを寄付した。 今回の寄付に対し、同国のテニス協会のアウンモウテイン氏は「今までこうした『寄付をします』という話は何度もあったが、実際にこうして実行してもらったのは、キャピタルスポーツが初めてで驚いています」とあいさつ。新谷社長も地元のテレビ局などから取材を受けたという。 26日、帰国した新谷社長は「今後はラケットを『ジュニアテニスプロジェクト』で使ってもらうそうです。ステージ1~5まで、5年かけて選手を育成するプロジェクトだそうで、今後が楽しみです」などと笑顔で話していた。