巨人・丸佳浩 新たに2年契約もいばらの道がささやかれる理由 背景に「レギュラー白紙」「イキのいい若手の存在」
巨人・丸佳浩外野手がチームの〝オオトリ更改〟を務めた。12月22日、契約更改交渉に臨み、今季の4億5000万円から減額制限(1億円超えは40%)に迫る1億7000万円減の年俸2億8000万円でサインした(年俸は推定)。新たに年俸変動制の2年契約を結んだという。 【動画】8月22日のヤクルト戦、丸が1点を追う8回に清水から同点の12号ソロを放ったシーン 5年契約最終年の今季は11年ぶりに規定打席に達することができず、スタメンを譲る機会も増えた。 121試合で打率・244、18本塁打、47打点。FA移籍後はいずれも3部門ともワーストの数字となった。 巻き返しを誓う来季は改めて腕をぶすシーズンとなるが、困難も予想される。 阿部慎之助新監督は外野陣に関して「レギュラー白紙」を打ちだし、若手、ベテランが汗をかいてポジションを奪いにいくことを願っている。 大事なセンターライン、中堅を守る選手はコミュニケ―ションを取りやすい日本人選手がいいとも常々語っているが、外野はまさに激戦区となっている。今季ルーキーイヤーで鮮烈なデビューを飾った浅野翔吾、萩尾匡也、パワフルな打撃が持ち味の岡田悠希、今秋のドラフト3位で獲得、走攻守に優れた佐々木俊輔(日立製作所)、また育成で再契約したエスタミー・ウレーニャも内外野を守れ、注目の存在となる。 外野手のベテラン勢では長野久義、梶谷隆幸も存在感を示している。内野の布陣は固まっているが、来季の外野手ポジションは誰が出てきてもおかしくはない状態になっている。 また、丸に求められるものは左投手への攻略にもありそうだ。今季は対右投手は打率・260、一方、左投手は打率・211と落ち込んだ。大竹耕太郎、伊藤将司など先発、中継ぎ含め優れた左投手が多く在籍する阪神にはリーグワーストの打率・212と結果を残せなかった。 今季ぶっちぎりの勝率で優勝を果たした阪神を止めるためにもベテランの力が欠かせない。幼少期から憧れていたという阿部新監督の下で意地を示せるか。来季も注目の存在となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]