「厄介者」地元グルメに 外来種ウチダザリガニ、フランスでは高級食材 県内外シェフ着目
北塩原、西郷で確認
県自然保護課によると、ウチダザリガニは猪苗代町のほか、北塩原村などの裏磐梯エリア、西郷村の堀川ダムなどで繁殖が確認されている。生態系への影響は懸念されているが、農林水産業への顕著な被害は現在確認されていないという。ただ田んぼの水路で巣穴を掘るため、あぜなどが崩れる被害は出ている。 ◇ ウチダザリガニ 北米原産の淡水性ザリガニ。成体は体長15~20センチ。攻撃的で環境への適応能力が高く、水生生物や水草を食べて成長する。日本には1909年と26~30年に米国から食料として持ち込まれ、各地で繁殖した。体の色は主に暗い緑色で、はさみの付け根に青白色の大きな模様がある。本県のほか北海道、栃木、千葉、長野、滋賀各県で分布が確認されている。2006年に特定外来生物に指定された。日本の侵略的外来種ワースト100の一つ。
福島民友新聞