森永卓郎氏「黒木さんに言われたら頑張りますよ!」 がん治療の経緯を事細かく説明
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(1月29日放送)に経済アナリストの森永卓郎が出演。自らのがん治療について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。1月29日(月)~2月2日(金)のゲストは経済アナリストの森永卓郎。1日目は、がんが見つかった経緯と治療状況について― 黒木)お元気ですね。退院なさったばかりでしょう? 森永)そうなのです。実は去年(2023年)の12月29日ごろは死にかけていました。自分でも「このまま死ぬのだろうな」と。三途の川が見えているぐらいのところだったのですが、だいぶ戻ってきました。 黒木)12月27日に膵臓(すいぞう)がんのステージ4であることを公表されましたが、29日に体調が悪かったときは、どんな感じだったのですか? 森永)「膵臓がん」と公表してはいるのですが、厳密に言うとよくわからないのですよ。血管の周りにモヤモヤがあって、そこから腺がんは出たのですね。でも、原発巣のどこかから転移してきたがんの浸潤が、モヤモヤになって出ているのです。全身のPET(陽電子放射断層撮影)検査で「ここにがんがあるかも知れない」と反応したのが胃と膵臓でした。胃は組織をものすごくたくさん取ったのですが、どこを取ってもまったくがんがわからない。 黒木)わからない。 森永)出てこなかったのです。膵臓も超音波内視鏡で調べたのですが、どこにも病変がないのです。だから厳密に言うと「原発不明がん」。どこからきたのかわからない。「膵臓のどこか見えないところにあるのではないか」という判断でしたが、納得できなかったのです。なぜかと言うと、がんマーカーを4種類取って、どれも上がっていない。がんだということになっていなかったのです。腹水も抜いて生体検査したのですが、そこからもがんが出なかった。超レアケースだということはわかっており、お医者さんが「でもどこかにあるはずだから、膵臓がんということにしましょう」と。 黒木)そうなのですか。 森永)納得できなかったのでセカンドオピニオンを行ったら、そちらの先生も同じことを言うのです。さらに国立がん研究センターにも聞きに行ったのですが、同じように「膵臓がんではないか」と。お医者さん3人が言うなら仕方ないと思って、膵臓がんを治すための抗がん剤を打ちました。それが12月27日。そこから急速に体調が悪化して……。 黒木)2日後。 森永)もう意識朦朧でした。立ってもいられないのです。相性が悪かったのですね。 黒木)そして別の薬に変えたところ、相性がよかった。 森永)そうなのです。すべては相性です。たまたま私と相性がよく、だいぶ戻ってきたという段階で、2週間ぐらいかな。体がボロボロになってしまった状態で新たな治療はできないわけですよ。だからまず体力をつけることを最優先し、これから新たにがん細胞と闘う治療を始めると思います。 黒木)1度退院なさって。 森永)そうですね。