中山芝2500mのコースデータを紹介 勝率70%超え「3歳のエピファネイア産駒」は見逃せない
無類の強さを誇る「3歳のエピファネイア産駒」
<過去10年の中山芝2500m 種牡馬別成績> ハーツクライ【10-9-14-90】 勝率8.1%/連対率15.4%/複勝率26.8%/単回収率97%/複回収率111% ディープインパクト【10-7-15-109】 勝率7.1%/連対率12.1%/複勝率22.7%/単回収率48%/複回収率50% エピファネイア【6-1-0-12】 勝率31.6%/連対率36.8%/複勝率36.8%/単回収率87%/複回収率49% 次に種牡馬別成績を確認する。ハーツクライの産駒は、19年のリスグラシューと23年のドウデュースが有馬記念で2勝を挙げている。狙い所は内枠か中枠に入ったとき。1~5枠では【9-8-10-47】単回収率159%、複回収率154%と妙味たっぷりだが、6~8枠では【1-1-4-43】単回収率4%、複回収率45%と苦戦が目立っている。 ディープインパクトの産駒も14年のジェンティルドンナと16年のサトノダイヤモンドが有馬記念で2勝を挙げている。こちらは外枠、特に8枠での活躍が目立っており【3-2-0-17】勝率13.6%、単回収率195%を記録している。また、重賞では【2-2-5-39】単回収率23%と妙味は薄いが、3勝クラスでは【2-2-1-14】同135%とプラス域だ。 エピファネイアの産駒は勝率30%オーバーと優秀な成績。21年にはエフフォーリアが有馬記念を制している。特に好調なのが3歳馬。4歳以上は【1-0-0-11】勝率8.3%、単回収率39%と凡走が目立つが、3歳馬は【5-1-0-1】勝率71.4%、単勝回収率170%と飛び抜けて良い。このコースで見かけたら狙わない手はない。 今年の有馬記念ではハーツクライ産駒のダノンベルーガやドウデュース、ディープインパクト産駒のシャフリヤール、ジャスティンパレス、プログノーシス、エピファネイア産駒のダノンデサイル、ブローザホーンが出走予定だ。 なかでも、このコースで無類の強さを誇る「3歳のエピファネイア産駒」ダノンデサイルには要注目だ。ちなみにアーバンシックやレガレイラの該当するスワーヴリチャード(ハーツクライ系)産駒は今回が初出走となる。 <過去10年の中山芝2500m 騎手別成績> C.ルメール【9-5-9-9】 勝率28.1%/連対率43.8%/複勝率71.9%/単回収率92%/複回収率117% 横山和生【4-2-3-7】 勝率25.0%/連対率37.5%/複勝率56.3%/単回収率628%/複回収率219% 戸崎圭太【9-15-3-35】 勝率14.5%/連対率38.7%/複勝率43.5%/単回収率64%/複回収率77% 最後に騎手別成績を見ていく。C.ルメール騎手は有馬記念で通算3勝を挙げており、昨年は8枠16番からスターズオンアースを2着に好走させた。集計期間内でのコース複勝率は70%超え。人気を背負いながらも、複回収率はプラス域をマークしているというのだから凄まじい。馬券の軸候補にはピッタリといえる。 横山和生騎手は単回収率628%、複回収率219%と妙味たっぷり。昨年の有馬記念では6番人気タイトルホルダーを3着に好走させた。内枠でも外枠でもOK、人気馬でも穴馬でも好走例があり、ベタ買い推奨だ。 最後に戸崎圭太騎手。ジェンティルドンナで14年の有馬記念を制している。狙い目は内枠に入ったときだ。1、2枠では【6-3-0-6】勝率40.0%、単回収率171%。過剰人気になりやすい内枠で高回収率をマークしている。 今年の有馬記念では、C.ルメール騎手はアーバンシック、横山和生騎手はベラジオオペラ、戸崎圭太騎手がレガレイラに騎乗予定。その他、ドウデュースに騎乗予定の武豊騎手は【4-1-1-9】単回収率226%、ダノンデサイルに騎乗予定の横山典弘騎手は【5-1-6-22】同67%となっている。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開。秋G1シーズンに合わせ、新入部員募集中。
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