【園児バス置き去り死亡事件】幼い命が二度と失われないための保育施設の対策や課題は? 静岡
テレビ静岡
2022年9月、静岡県牧之原市で送迎バスに3歳の園児が置き去りにされ、重度の熱中症で命を落としました。暑い夏は目前に迫っています。幼い命が二度と失われないための保育施設の対策や今後の課題をまとめました。 「女児が声を発したにも関わらず…」検察指摘 元園長は遺族に一礼せず バス置き去り死亡事件初公判
静岡県牧之原市の川崎幼稚園で3歳の女の子が送迎バスに置き去りにされ、命を落としました。繰り返された悲惨な事態…。
小倉将信 こども政策担当相(当時): (福岡・静岡)二度、この事件事故が起きてしまった。三度目はあってはならない 国は全国で送迎バスの緊急点検を行うことを指示。県内では国の指示を待たずに安全点検を進めました。さらに…。 小倉将信 こども政策担当相(当時): 経過措置は1年としていますが、我々としては夏の本格的な到来の前に、6月末までに安全装置を設置してもらえるよう働きかけていきたい
県内でも804の施設で設置が進められ、万が一の時にはしっかりと園児自身が使えるようそれぞれの施設で訓練が行われています。 下田認定こども園・笹本ゆかり 園長: 子供たちを守るために子供たちに(安全装置を)知らせ、保護者にも安心感を与えていきたい
静岡市では2024年1月、57の市立こども園などに登園管理システムを導入しました。 園児が登園しているかどうかをアプリで管理・共有し、登園や降園の状況をリアルタイムで保護者側にも伝えられるようになりました。 保育士の業務負担を軽減しながら、より園児の安全が確保されると期待されています。
牧之原市事故検証委員会・永倉みゆき 委員長: 当該園はもちろんのこと保育に関わる全ての人々が今一度、保育環境や保育方法を見直し、子供の命を守り育てることの重みを再認識してくださることを委員一同、切に願って提言を報告します 事故のあと牧之原市が設置した専門家による検証委員会は、1年半にわたって調査や検討を重ね、3月に再発防止策を提言しました。 牧之原市事故検証委員会・永倉みゆき 委員長: ただ安全だけではなくて、それを踏まえて子供を育てるという意識を持つことが何よりも大事 幼い命が二度と失われないための対策は、まだ道半ば。暑い夏は目前に迫っています。