キューバに中国の傍受施設…米国「監視中、必要に応じて措置」
中国がキューバで通信傍受施設を拡大している状況がみられる中、米国政府がこれを監視して阻止する努力をしていると明らかにした。 米国務省のベイダント・パテル報道官は2日(現地時間)の記者会見で、「米国は本土および域内の安保公約を守ることができるという確信がある」とし「米国は通信傍受を阻止するために引き続き努力する」と述べた。 続いて「キューバでの中国の活動は数十年間続いていて、中国がキューバでの立場を強化しようと努力していることを知っている」とし「これを注視していて、必要なら対応するために適切な措置を取る」と話した。 米戦略国際問題研究所(CSIS)は1日、衛星写真の分析などに基づき、中国がキューバのベフカル、エルサラオ、ワハイ、カラバザルの4カ所で電子監視施設をアップグレードして拡張するなど傍受施設を拡大していると明らかにした。 CSISによると、4カ所のうち最近建設された場所はエルサラオだ。ここはキューバのグアンタナモにある米海軍基地と距離が遠くない。中国はここに2021年から円形の大規模な「アンテナ列」を建設している。CSISのフナイオーレ上級研究員はウォールストリートジャーナル(WSJ)に「この施設が完工すればグアンタナモ基地から出る通信およびその他の電子信号を監視することができる」と説明した。 ベフカル、カラバザルなどには衛星をモニターして通信するよう設計されたとみられる大型パラボラアンテナがある。CSISは「キューバには衛星がない」とし「これらのアンテナは相当な宇宙プログラムを持つ中国に役に立つ」と分析した。 中国がキューバに傍受施設を設置しているという事実は昨年6月に伝えられた。WSJは米当局者を引用し、中国がキューバに関連施設を設置して共同運営していると報道し、ブリンケン米国務長官もこの事実を公式的に確認した。しかし当時は具体的な位置が公開されなかった。