（写真：テレビ北海道）

道東・斜里町の知床半島沖で乗員乗客26人を乗せた観光船が沈没した事故からきょうで2年が経ち、追悼式が行われました。 会場には朝から多くの人が訪れ、花を手向けました。斜里町内の宿泊業者「乗船者のご家族の気持ちが元に戻ることはないけれど、少しでも安らいでもらえるよう祈った。あとはウトロの観光が少しでも元に戻ればいい」。 午後からは追悼式が行われました。式典は被害者家族のほかに町民も参列可能となり、およそ150人が出席しました。山内浩彰斜里町長「行政として安心安全をどう提供していくか。今回被害に遭われた家族に、これからもずっとこのことを忘れずに寄り添っていきたい」。 この事故では乗員乗客20人が死亡し、現在も乗客6人が行方不明となっています。第1管区海上保安本部は、きのうから知床半島沿岸部で行方不明者を捜索していますが、新たな情報は見つかっていないということです。 また、被害者弁護団によりますと、乗客の遺族およそ30人が原告となってカズワンの運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長に対し、損害賠償請求訴訟を5月下旬にも起こすということです。