移籍後は5勝0敗!菊池雄星の揺るがぬ安定感にMLB公式も賛辞「ジョンソン、バーランダー、グレインキーのような存在」
新天地で躍動するサウスポーがまたも白星をもたらした。 アストロズの菊池雄星が現地時間9月13日(日本時間14日)のエンゼルス戦で先発し、今季9勝目を挙げた。敵地での登板となったこの日、4回までに3点を献上するも、その後の3イニングは打者3人ずつで終えるなど後半は得点を与えず、7回を投げ85球、被安打3、3失点。アストロズが5-3で勝利し、菊池は移籍後5勝目を手にしており、さらに登板日での連勝も8に伸びることとなった。 【動画】アストロズ移籍後5連勝!菊池雄星がエンゼルス打線から三振奪う チーム加入当初より安定したパフォーマンスを続け、直近3度の先発で3連勝とさらに調子が上向いてきている33歳の活躍には、メジャー公式サイト『MLB.com』も賛辞を惜しまない。 現地時間9月14日(同15日)、菊池の特集記事を配信しており、その中で「アストロズで8試合に先発し、48イニングで5勝0敗、防御率3.19、WHIP 0.94、被安打33、与四球12、59奪三振を記録している」と各スタッツを列挙。その上で、「アストロズは彼が先発した試合で8勝0敗と負けなしの成績だ。キクチはヒューストンが過去、シーズン途中に獲得し強い影響力を発揮した、ランディ・ジョンソン(1998年)、ジャスティン・バーランダー(2017年)、ザック・グレインキー(2019年)の様な存在になりつつある」と評している。 また、移籍後の投球内容にも言及しており、ブルージェイズではスライダーとカーブの両方を同じように投げ分けていたものの、アストロズでは首脳陣のアドバイスもありスライダー主体に変更したと説明。その上で、「スライダーの使用率を上げる一方で、2つの変化球のうち効果の低いカーブはほとんど投げなくなった。トロント時代、キクチに対する右打者の打率は.280、被打率.441だった。しかしヒューストンでは、右打者を打率.173、被打率.315に抑えている」と指摘しており、エンゼルス戦の内容についても、「キクチは金曜日に85球を投げて33球のスライダーと33球のフォーシームを投げた」として、やはり変化球ではスライダーが中心だったと振り返っている。 加えてトピックでは、アストロズのジョー・エスパーダ監督による、菊池の印象を語ったコメントも掲載。「私たちが求めている投球の使い方や他の調整に対して、彼が素直に受け入れてくれて本当に嬉しい。ただ、彼の腕はいつも素晴らしかった。チームへの適応の仕方を見ていても、まるで彼が何年も前からここにいるかのような感じがする」と述べたとしている。 先発としての役割を確実に果たし、白星という最高の結果を残し続けている菊池。まさに、夏場のトレードを経験した選手の中でも、屈指の成功例として挙げられるだろう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]